本命は昨年の覇者のライオンボスとする。新潟芝直線1000mでは[4,1,0,0]とまさに千直のスペシャリストだ。この馬が千直で連を外すとは思えない。父バトルプランの産駒のこのコースの過去３年の勝率は５割を誇り、単勝回収率は1310%と驚異的な数値である（サンプル数が少ないのでライオンボス自身が跳ね上げているのも大きいが）。また、鞍上の鮫島克駿騎手もこのコースでの成績が良く、単勝回収率も524%と高い（ちなみに今回このレースに騎乗する騎手の中で回収率が単複ともに100%を超えているのは鮫島克と石橋脩のみ）。新潟直線コースは馬場状態の良い外枠が有利なのだが、ライオンボスは勝った昨年よりも若干ではあるが外の枠になったのも好材料だ。連覇に期待しよう。

　問題は相手をどうするのかだが、新潟直線コースは外枠が有利なので、外枠の馬を中心に攻めよう。

　相手本線はクールティアラ。前述通り、石橋脩騎手はこのコースでの回収率が単複ともに100%を超えている。勝率３割連対率５割とこのコースは大得意だ。父のアルデバランIIの産駒も単勝回収率は100%を超える。この馬自身準オープンをこのコースで勝った実績がある。オープン入り後はパッとしないものの、今回は調教の動きもよく、また、有利な外枠を引いたので狙い目である。そして、このコースが得意な騎手への乗り替わりと好材料は揃った。

　その他の馬では、初芝で芝適性が未知数だが、外枠を引いた上にコース巧者の西田騎手が騎乗するモンペルデュを押さえておこう。芝さえこなせれば面白い存在である。

　さらに、一昨年勝ち馬ダイメイプリンセスも高齢な上に勝った年から2kg増の斤量がネックだが、押さえておこう。父のキングヘイローの産駒は勝率25%で回収率も100%を超えており、このコースでは積極的に狙える種牡馬だ。また、先ほどコース回収率が単複ともに100%を超えている騎手は鮫島克と石橋脩しかいないと書いたが、この馬の鞍上の秋山騎手も単勝回収率は100%を超え、複勝回収率が99%なので狙える騎手である。