出走馬に三冠馬（牝馬三冠含む）が３頭出走し、有力な外国馬こそいないものの豪華メンバーな今年のジャパンカップである。ＧＩ７勝の５歳馬アーモンドアイに３歳馬からは無敗の三冠馬コントレイルと無敗の牝馬三冠馬デアリングタクトが臨む。いわゆる三強ムードなのだが、三強の時はその中の２頭で決まることが多い（逆に二強だとどちらかが崩れることが多いが）。今回もその３頭のうちの２頭のワンツーで決まるだろう。

　この３頭の中で比較可能なのは３歳馬の２頭だと思う。現３歳馬と古馬とのレベルの差は現時点では確実にこうだという結論は出せないが、３歳馬同士なら比較可能だ。牡牝の差を考えると牝馬限定戦ばかり使ってきたデアリングタクトよりも牡牝混合のレースで戦ってきたコントレイルの方が上だと言える。さらに、コントレイルは前走菊花賞は適距離ではないこともあり着差が付かなかったものの、ダービーでは３馬身差の圧勝をしている。一方、デアリングタクトのオークスは半馬身差の勝利だ。他のコースならともかく、東京芝2400mの舞台ではコントレイルに分があるだろう。

　というわけで「３頭の中の２頭で決まる」「コントレイルはデアリングタクトには先着する」ということから、アーモンドアイ−コントレイルの馬連とコントレイル頭でデアリングタクト紐の馬単を押さえておけば良いだろう。（３頭の馬連ボックスじゃ儲からないし。）

　なお、今年のジャパンカップは東京12レースである。11レースだと思って買い間違える人が結構いると思われるため、東京11レースはＪＣの３強の馬番2,5,6は消して、他の有力馬を買っておけばおいしい配当にありつけるだろう。馬券的には東京11レース・カノープスＳが楽しみだ。