豪華なメンバーが揃った今年の皐月賞であるが、ホープフルステークスの勝ち馬コントレイルや朝日杯フューチュリティステークスの勝馬サリオスの両ＧＩ馬は、ともにその時以来の休み明けである。実績はこの二頭が上だが、今年初出走というのが不安材料であり、絶対視はできない。そこで軸は他の馬を狙ってみよう。

　本命は弥生賞勝ち馬のサトノフラッグとする。新馬戦こそ敗れたものの、その後未勝利戦と１勝クラスを圧勝し、３連勝で弥生賞を制した。このレースと同じ中山芝2000m を２戦連続で快勝しているのが心強い。また、今回手綱を取るルメール騎手はこのコースでなんと45.5%（過去3年）もの驚くべき勝率を誇っている。単勝回収率もプラスだ。 休み明けの有力馬２頭よりも、弥生賞を叩き台としてここに臨むこの馬の方が連軸としては信頼度が高いといえよう。

　相手筆頭はそのサトノフラッグに前走騎乗していた武豊騎手が今回騎乗するマイラプソディとする。共同通信杯こそ４着に敗れたが、それはあくまで叩き台である。２歳時に重賞を勝っており、賞金が足りているので無理をしなかったのだろう。この馬はキーファーズが武豊に凱旋門賞を勝たせるために用意した馬だとも言われており、能力はかなり高いはずであるので期待しよう。友道厩舎が２頭出しというのも、勝負気配が伺われて好材料だ。

　そのマイラプソディが４着に敗れた京成杯を制したクリスタルブラックも、皐月賞と同じコースの重賞勝ち馬ということで狙ってみよう。キャリアは浅いが、デビュー以来負けなしで底を見せていないのが魅力的である。

　その他サリオス、コントレイルの両ＧＩ馬も休み明けだけが不安だが、能力は高い馬なので押さえる。