3600mという特殊距離で行われる重賞だけに適性が重要であり、リピーターも多いレースである。例えば今年も出走するアルバートは過去に３連覇している。

　その15〜17年のステイヤーズＳ勝ち馬であるアルバートは18年は出走取消だったが、昨年は無事出走して２着に好走している。出走機会４連勝とはいかなかったものの、高齢になってからも適性の高さを示している。そのステーヤーズＳ４戦３勝２着１回のアルバートを今年も本命としよう。９歳という高齢がネックなのか人気は若干下がっているが、やはりこのコースのスペシャリストだけに魅力的である。前走の京都大賞典は17着だが心配はいらない。なぜなら昨年も京都大賞典16着から巻き返して２着に好走しているからだ。１着馬との着差はむしろ今年の方が少ない。この馬の狙いはもちろんここであり、今年も活躍してくれるだろう。

　相手本線は血統的に長距離適性が高そうなポンデザール。母父にトニービンを持つ種牡馬ハーツクライの産駒は長距離向きであり、兄も春天２着のサトノクラウンとスタミナがありそうだ。ルメール騎手が騎乗するということも魅力的である。牝馬で長距離戦というのは気になるが、この馬ならやれるだろう。

　その他の馬では、昨年の勝ち馬リッジマンを狙おう。前述のようにこのレースはリピーターが多いレースである。それでいて人気になっていないので押さえておくべきだ。それから、昨年はアルバート本命だったのに相手を絞りすぎて失敗したのでシルヴァンシャー、ボスジラ、メイショウテンゲンといった有力どころの馬も押さえておこう。