このレースはリピーターが多いレースである。ブエナビスタやホエールキャプチャは勝った翌年２着であり、ヴィルシーナやストレイトガールは連覇している。これらの馬の中でブエナビスタ以外の３頭は２年目の方が人気がない。一昨年８番人気で勝ったジュールポレールもその前年は３着に好走している。とにかく、前年の好走馬（特に勝ち馬）は人気を落としていても「買い」なのである。

　というわけで、昨年の勝ち馬ノームコアを本命としよう。昨年このレースを勝った後は、秋に牡馬相手に東京芝1600mの富士Ｓを勝っている。前走の高松宮記念は香港遠征の反動と距離が短すぎたこともあり惨敗しているが、今回は適距離に戻り、しかも昨年勝っているレースなので期待できそうだ。前走の惨敗で人気を下げている様なので狙い目である。連覇に期待しよう。

　相手筆頭は昨年の２着馬プリモシーン。昨年ノームコアに騎乗して勝ったレーン騎手が今年はこの馬に騎乗する。前日行われた京王杯スプリングカップでは前年の勝ち馬タワーオブロンドンが１番人気でありながら勝ったのは前年の勝利騎手レーンが乗った別の馬（ダノンスマッシュ）だった。２日連続で同じことが起きるかもしれない。この馬も牡馬相手の東京芝1600mの重賞・東京新聞杯を制しており、本命馬と同様に期待できそうだ。

　断然人気のアーモンドアイは、実力的にはトップなのだが、ドバイに遠征したのが気になるところだ（残念ながらドバイに着いてからレースが中止となった）。単に輸送疲れだけではなく、一旦仕上げてたのを緩めて再仕上げしたのがどう影響するかが鍵だ。この馬は能力の絶対値は高いがピークが長続きしない馬であり、照準は安田記念に絞ってるだろうから仕上がり途上の可能性も高い。相手に押さえるが、軸にするには不安である。

　その他の馬では重賞３連勝中のサウンドキアラを筆頭に、ラヴズオンリーユー、ビーチサンバ、ダノンファンタジー、スカーレットカラー、コントラチェックといったところに流そう。また、アーモンドアイとプリモシーンのタテ目も押さえておく。