本命はスリーグランドとする。ダート競馬の雄グランド牧場の生産馬であるが、馬主がグランド牧場ではないのになぜか馬名に「グランド」と付いている。グランド牧場生産馬といえばテイエムサウスダンも出走しているが、両頭とも1400m以下で活躍してきた馬だ。今回は距離延長となるが、1600mの距離ではサウスヴィグラス産駒よりもシニスターミニスター産駒であるスリーグランドに分がある。シニスターミニスター産駒の代表格はインカンテーション(2017年武蔵野S勝ち、15年フェブラリーS2着)にアシャカトブ(アハルテケS勝ち)と当該コースに強い。さらに、兄がジャパンダートダービー勝ち馬ヒガシウィルウインであり、距離に問題はないだろう。1400mとはいえバレンタインＳはここでも人気になっているタガノビューティーを圧倒しており、能力自体も引けを取らない。

　相手は消去法で手広く行く。初ダートの２頭バスラットレオン、サトノアーサーは芝重賞勝ちこそあるものの近走不振であり、また、ディープインパクト系種牡馬の産駒なのでダートでは分が悪い。それから、リアンヴェリテは前走シリウスＳでは負け過ぎで高齢馬だけに上積みも期待できず、枠順も逃げ・先行馬には不利な内枠である。これらの馬を除いた全ての馬に流そう。