このレースで長年関東のトップジョッキーとして君臨してきた蛯名正義騎手が引退する（最終レースは騎乗予定なし）。武豊騎手と同期で34年間騎手をやってきたが、これを最後に調教師に転身する。最終レース後に引退式が行われるようだ。

　その蛯名騎手が騎乗するゴーフォザサミットの取捨が鍵となる。現役最終騎乗としうことで本人のモチベーションも高いだろうし、他の騎手も遠慮する可能性がある。馬自体は近走不振だが、前走は久々をダートで叩いただけで、ほぼ調教代わりだった。芝に戻った今回が勝負だろう。今回は一昨年に青葉賞を勝った時の騎手である蛯名に戻った。藤沢和雄調教師も、蛯名で重賞を勝ったことのある馬を用意したのだろう。そして蛯名騎手は過去３年の中山芝1800mでの単勝回収率が319%とコース相性が良い。現役最終騎乗が得意コースで、その乗り馬がかつて自身が重賞勝ちに導いた馬なので、ゴーフォザサミットを本命としよう。ちなみにこの馬は蛯名人気のお陰で前売り時点で単勝だけ異常に売れているので、この馬で勝負する人は単勝以外の券種としたほうが良い。

　相手本線は当該コース２勝２着１回のコース巧者トーセンスーリヤとする。父のローエングリンも中山記念を連覇した馬であり、このコースは得意だ。休養明けでやや人気が下がるようなので狙ってみよう。

　その他の馬では重賞２勝とこのメンバーでは最も重賞実績のあるバビット、中山金杯を勝って勢いに乗るヒシイグアスを中心に、ケイデンスコール、フランツ、サンアップルトン、クラージュゲリエ、パンサラッサ、ウインイクシードといったところに手広く流そう。