白毛馬ソダシが人気になっているが、距離に不安がある。クロフネ産駒の過去３年の東京芝2400mでの戦績は８戦して最高着順が７着である。この馬は５戦無敗の桜花賞馬だけに、地力の違いで距離を克服して好走する可能性もあるが、ここは距離が伸びて有利そうなアカイトリノムスメを本命にしよう。

　アカイトリノムスメはその名の通り「赤い鳥」アパパネの娘である。牝馬三冠馬だ。そして父も三冠馬ディープインパクト。超良血なのが魅力であり、距離が伸びてもこなせそうな血統だ。桜花賞ではまだ荒削りだったためか４着に敗れているが、レース経験を積んできたのでここで逆転の可能性も高い。東京コースでは３戦無敗であり、桜花賞よりもオークスが向いている。また、ルメール騎手が騎乗するのも心強い。三冠配合の良血馬のオークス制覇に期待しよう。

　相手筆頭は忘れな草賞を制したキズナ産駒ステラリアとする。キズナ産駒はこのコースでの過去３年の勝率が14.3%とその父ディープインパクトの産駒と比べても遜色なく、単勝回収率は792%と驚異の数字である。サンプル数が17走と少ないが、これだけの数字を残しているのだから期待できそうだ。

　その他の馬ではフローラＳを制したクールキャット、惜敗続きだが府中の長い直線でその末脚を活かせそうなユーバーレーベン、前述通り距離は不安だが地力はあるソダシを押さえておこう。