エリザベス女王杯が３歳（現表記）限定戦だった時代に「ベガはベガでもホクトベガ」というのがあったが、今回は「アカイはアカイでもアカイイト」である。というわけでアカイトリノムスメではなく、伏兵アカイイトの勝利である。ウインキートスを本命としていた私はピンクの帽子が伸びてきた時に「もしや」と思ったが、そのピンクの帽子の馬はアカイイトだった。

　勝ったアカイイトは２走前に準オープンを勝ってオープン入りを果たしたが、前走の府中牝馬Ｓでは７着に敗退。その時点で勝負にならないと思っていた。しかし、予想に反して激走し、大金星を挙げた。この馬を買える要素があるとしたらキズナ産駒であるということである。キズナ産駒は阪神芝2200mで連対率27.8%の好成績を残していた。ゴールドシップ産駒よりは率は低いがサンプル数は多く信頼できそうなデータだ。適性のあるコースに変わり、前走から一変した。

　２着もキズナ産駒のステラリア。前走の秋華賞は６着だったが、距離が200m伸びた今回は古馬相手でも好走した。同じキズナ産駒の勝ち馬には２馬身届かなかったが、距離延長がプラスとなったのだろう。

　人気上位３頭は先行し、似たような位置にいて牽制しあったせいか全頭不発だった。また、それらの馬に次ぐ４番人気で我が本命のウインキートスは道中は中団に付けたが、直線で伸びなかった。

外れ