まず、話題を集めている白毛馬ソダシだが、血統を考えるとマイラーなので距離が長いと思う。また、母方の血統はダートの活躍馬が多く、父のクロフネもダートが得意な産駒が多い種牡馬である。早い時期なら芝でも活躍でき、マイルの適性もあるので阪神ＪＦや桜花賞を勝っているが、本質的にはダート馬である。ダートに転向したら無類の強さを発揮すると思われる。オークスと比べたら距離が短縮されるのは好材料だが、古馬相手であるし人気過剰なのであくまで押さえとしよう。

　もう１頭の人気馬ラヴズオンリーユーはクイーンエリザベス２世カップを勝ったことは評価できるが、海外遠征帰りということが不安材料だ。実力的にはこの馬がナンバーワンだと思うが、ここが目標のレースではないことと海外帰りということから軸にするほどの信頼は置けない。

　というわけで残りのＧＩ馬の中から本命を選ぼう。本命は３年前の有馬記念の覇者ブラストワンピースとする。一昨年のこのレースの勝ち馬でもある。近走はあまりパッとしないが、実績のあるこのレースでの復活に期待しよう。レース適性、コース適性はもちろん問題ない。二度目の札幌記念勝利に期待しよう。

　相手本線は残るもう１頭のＧＩ馬ペルシアンナイト。それから海外遠征帰りは不安なものの、実力を考えるとラブズオンリーユーも侮れない。あとは矢作厩舎２頭出しの人気じゃない方ステイフーリッシュ、目黒記念勝ち馬ウインキートス、距離に疑問はあるものの桜花賞の勝ち馬ソダシを押さえておこう。