上位拮抗のメンバー構成となったが、本命ジャックドールとする。大阪杯こそハイペースに呑まれ５着に敗れたが、前走の札幌記念ではハナにいかなくても勝てるということを示した。東京芝2000mで２勝しており、このコースは得意だ。モーリス産駒の東京芝2000m戦績は過去３年で勝率28.6%、連対率45.7%とかなりの好成績であり、回収率も単複ともに100%を超えている。上位陣の中で最もコース適性があるこの馬を本命としよう。

　相手筆頭は３歳馬の中からイクイノックスとする。皐月賞・ダービーともに２着だった馬である。同じ木村哲也厩舎のジオグリフに皐月賞で敗れているものの、今の高速馬場の東京コースにはイクイノックスの方が向いている。また、木村厩舎にしてもすでにＧＩを勝っているジオグリフよりも、惜しいところでＧＩを取り逃しているイクイノックスに勝たせたいだろう。ＧＩ勝ちこそないものの安定感のあるこの馬を狙おう。

　もう１頭、古馬勢の中から昨年のダービー馬シャフリヤールを押さえておく。今年の春は海外遠征でドバイシーマクラシックを勝った。イギリスのプリンスオブウェールズＳは馬場が合わず案外だったものの、それで凱旋門賞に見切りをつけて天皇賞（秋）へ出走と英断が下された。ディープインパクト産駒ということもあり、欧州の馬場より今の東京の高速馬場の方が合っているだろう。レベルの高い現４歳世代でダービーを勝った馬なので、ここでも期待しよう。