本命はディープボンドとする。阪神大賞典２年連続勝利＆天皇賞・春２年連続２着の実績馬である。この実績を考えると3000mを超える距離では強さを発揮できるが、2200mのＧＩにも対応できるかどうかが鍵である。キズナ産駒は阪神芝2200mが得意であり、勝率20%連対率32%と好成績を残している。さらに、単勝回収率は何と394%。ベタ買いしていればお金が約４倍に増える計算だ。この馬は有馬記念でも２着に来ており、2200mのレースでも京都新聞杯を制しているので、この距離でも買えるだろう。回収率を考えると、むしろ積極的に買いたい。ＧＩでは勝ちきれないまでも２着には何度も来ているので、連軸とするにはふさわしい。軸はこの馬で決まりだ。

　相手筆頭は菊花賞、天皇賞・春を逃げ切って制した４歳馬タイトルホルダー。ドゥラメンテ産駒もこのコースが得意であり、連対率50%である（ただしサンプル数が６戦と少ないので過度な期待はできない）。回収率もキズナ産駒のほどではないが高く、単複ともに100%を超えている。この馬も本命馬と同じく鍵となるのは距離であるが、父の産駒のコース成績を見る限り阪神芝2200mはこなせると判断し、対抗とする。

　その他の馬では前走の大阪杯の負けっぷりが気になるが、それを度外視すると実力的に抜けているエフフォーリアは押さえておくべきだ。今回は調教の動きも前走よりは格段に良く、また、ブリンカーを装着しての勝負である。変わり身に期待しよう。

　もう１頭ドゥラメンテ産駒のアリーヴォを押さえておく。ドゥラメンテ産駒は前述通りコース成績が良く、この馬も波乱となった大阪杯で勝ち馬から0.1秒差の３着と好走している。コース適性がありそうなので侮れない。