今年も昨年に引き続き確たる中心馬がいないフェブラリーＳである。多くの馬にチャンスがあると思うが、外枠に入った有力馬ということでテイエムサウスダンを本命としよう。

　芝スタートの東京ダート1600mは芝を走る距離の長い外枠の馬が有利である。特に先行馬にとってはスタートダッシュを付けやすい。テイエムサウスダンの前走の根岸Ｓは後ろから差しての勝利だったが、もともとは先行するタイプの馬である。今回は外枠を引いたので先行に戻すかもしれない。２歳時に重賞を勝った馬だが昨年の黒船賞を勝って以来さらに本格化し、落鉄のあった武蔵野Ｓを除くと安定した成績を収めている。ダート競馬の雄グランド牧場の生産馬であり、ダートＧＩでは期待できそうだ。前走の根岸Ｓが強い内容だった上に今回は有利な枠を引いたので、テイエムサウスダンを本命としよう。

　相手は手広く行くが、敢えて対抗を上げるとすれば南関所属のミューチャリー。フェブラリーＳは３年連続出走で昨年７着一昨年11着と結果は残せていないが、昨年秋はＪＢＣクラシックを勝っており力を付けてきている。パイロ産駒は東京ダート1600mでの成績が良く、また、単勝回収率は過去３年で600%を超えている。穴をあけるとすればこの馬だろう。

　相手２番手は昨年のＪＢＣスプリントの勝ち馬レッドルゼル。昨年のこのレースでは４着だったが、この馬もＪＢＣを勝っており昨年よりも力をつけてきている。

　その他の馬ではこのレースと同距離のJpnI南部杯の勝ち馬アルクトス、昨年の勝ち馬で東京ダート1600mでは無類の強さを見せるカフェファラオ、二頭出し須貝厩舎の人気がない方で東海Ｓの覇者スワーヴアラミス、同コースの武蔵野Ｓを２年連続連対中のソリストサンダー、昨年２着で９歳だがまだ衰えていないエアスピネルが狙い目。

　それ以外に人気過剰だが血統的にダート向きでまだ見限れないソダシ、19年の勝ち馬インティを押さえておく。この２頭はあくまで押さえ。