阪神大賞典はＧIIながら長距離の名物レースであり、過去に幾多の名勝負が繰り広げられてきたレースである。

　その阪神大賞典は前走有馬記念で３着だった馬の信頼度が非常に高く、過去10年で[3,1,0,0]である。有馬記念３着以内の馬がここに出てきたら無条件に軸にして良い。昨年のこのレースの勝ち馬ディープボンドは昨年の有馬記念でも海外遠征帰りにもかかわらず２着に好走した。今年も文句なしの本命である。２連覇に期待しよう。

　問題は相手をどうするかである。相手本線はステイヤーズＳで２着（今回出走メンバーで最先着）のアイアンバローズとしよう。長距離ＧIIでの実績は侮り難く、今回の出走メンバーも多く出走していたそのレースでそれらの馬を負かしたのは心強い。人気の盲点にもなっており、馬券的にもおいしいので対抗とする。

　もう１頭、ステイヤーズＳ３着のシルヴァーソニックも押さえておこう。前走は万葉Ｓで55kgのハンデを背負って３着だった。万葉Ｓを52kgで勝ったマカオンドールの方が前売り段階で人気になっているが、今回その斤量差は縮まっている。池江厩舎が２頭出しで勝負がかりということもあり、こちらの方を狙おう。

　なお、このレースはステイゴールド産駒がかなりの好成績を収めているレースであるが、今回相手に指名した２頭の父オルフェーヴルはステイゴールドの産駒である。そういう意味でも期待できそうだ。なお、オルフェーヴル自身は12年にこのレースに出走し、大逸走から巻き返して２着という離れ技をやってのけた。「勝ち馬の名前は忘れたが２着がオルフェーヴルだということははっきり記憶している」という方も多いであろう。