今年は抜けた馬がおらず、上位拮抗状態だ。堅く決まることの多いレースなのでこれを書いている時点で５頭いる単勝１桁台の馬で決まるだろうが、その中からどの馬を選ぶかが鍵となる。

　本命は一昨年のこのレースで３馬身差の圧勝をしたサリオスとする。これを書いている時点で１番人気である。それでも、このメンバーならもっと人気になっていてもおかしくない馬だ。一昨年の毎日王冠以来勝利がないので、そこまでグリグリの人気にはなっていないのだろう。しかし、前走の安田記念で３着に好走しているし、衰えはない。一昨年勝っているのだからコース適性やレース適性が高いのは間違いない。今年は人気が割れているが、過去の傾向から１番人気の信頼度が高いレースということもあり、軸はこの馬としよう。

　相手筆頭はレイパパレ。大阪杯で２年連続連対している実力馬である。前走のヴィクトリアマイルで12着に敗れており、そのお蔭で人気をやや下げている。ヴィクトリアマイルはスタート後に大きな不利があり、参考外。2000m以下では抜群の安定感がある馬なので、この馬を狙ってみよう。

　もう１頭、ノースブリッジも押さえておきたい。エプソムカップの覇者であり、コース適性は問題ない。エプソムカップとこのレースは同じコースということもあり、相関性が高い。モーリス産駒、岩田康誠騎手ともにこのコースが得意であり、特に岩田康のコース回収率は単複ともに100%だ。開幕週なので前に行くこの馬は有利であり、しかも、内枠を引き当てた。開催最終日のエプソムカップよりも、開幕週の毎日王冠の方が前が残りやすく、期待できる。