荒れるハンデ戦としておなじみのレースだが、今年は穴を開けてくれそうな軽ハンデ馬がいない。それどころか穴を開けてくれなさそうな軽ハンデ馬すらいない。すべての馬の斤量が55kg〜57.5kgの範囲に収まっている。しかも１頭を除くと56kg〜57.5kgだ。それだけ実力が伯仲しているということだろう。

　さて、本命はカデナとする。芝での重賞を３勝している実績馬である。重賞３勝という実績はこのメンバーだと抜けてナンバーワンだ。問題はダートをこなせるかどうかということだが、この馬の生産者グランド牧場はダートの活躍馬が多い牧場である。ダートに転向した２走前の東海Ｓでは、５着と掲示板入りを果たした。ダート慣れしてくると面白いと思っていたら、前走は色気を出して以前勝ったことのある小倉大賞典に出走。そこでは３着と、ハンデを考えると好走といえる結果を出した。２歳時に重賞を勝った馬だが、８歳の今でも力は出せている。東海Ｓよりもメンバーのレベルが落ちるここでは期待しよう。

　ハンディキャッパー泣かせなぐらい実力拮抗したメンバー構成ということもあり、相手は手広く流す。昨年のこのレースで10着に敗れてその後も２桁着順続きにもかかわらず昨年と同斤量のマイネルユキツバキはさすがに来ないだろうから消すが、その他の馬にはどの馬にもチャンスがありそうだ。