11歳馬ながら中山大障害、中山グランドジャンプとＪ・ＧＩを連勝中のオジュウチョウサンがここに出走する。最近のこの馬の成績を見ていると、Ｊ・ＧＩでは勝つのだが、ステップレースは３着と取りこぼしが多い。中山が得意なことや障害のレベルが高いほど真価を発揮できる馬だということもあるが、ＧＩに照準を絞っていて、それ以外は足慣らしに出るだけで十分仕上げて来ていない。十分に仕上げれば年齢を感じさせない力は出せるが、それでもこの年齢になるとピークを長続きさせるのは難しいのだろう。もちろん狙いは暮れの大障害。ここではあっさり負ける可能性もある。１着か３着以下かどちらかだと思うので、馬単の頭のみ押さえておこう（あくまで押さえで）。

　本命は東京の障害重賞出走機会３連続２着のホッコーメヴィウス。勝ててはいないものの重賞２着３回と東京コースは得意である。今回も２着の可能性が高いが、ここに来て重賞２連勝と勢いづいてきたので、本格化した今なら勝利もあり得る。重賞３連勝に期待しよう。

　対抗は昨年の東京ジャンプＳの覇者スマートアペックス。その後１年以上休養して、平場を叩いての参戦である。平場で叩いているので休養明けではないものの、障害レースは１年４ヶ月ぶりだ。しかし、東京での実績を考えると期待できる。昨年の中山グランドジャンプでオジュウチョウサンに先着した実力馬であり、実績のある東京コースなので狙ってみよう。