今年は絶対的な存在はいないがＧＩ馬やＧＩ好走馬が多く、高いレベルで混戦模様のメンバー構成となった。ここ２年アーモンドアイやグランアレグリアと言った歴史に残る女傑が勝っているが、基本的にヴィクトリアマイルは荒れるＧＩである。抜けた存在のいない今年は荒れるだろうから、穴狙いで行こう。

　過去10年でこのレースに10頭出走させて２勝２着１回の友道厩舎が、今年は２頭出しで勝負する。人気にはなっていないが、その友通厩舎の２頭を狙おう。

　本命はディヴィーナ。母ヴィルシーナはこのレースを２連覇している馬であり、父モーリスもこのレースと同じコースの安田記念を含むマイルＧＩで大活躍した馬である。東京マイルのＧＩで走らせるには抜群の血統だ。馬主は母と同じ佐々木主浩氏で、持ち馬の重賞制覇率がかなり高い抜群の相馬眼の持ち主である。３勝クラスを勝ってオープン入りしたばかりの馬ではあるが、大崩れしないタイプの馬であり、いきなりＧＩでも牝馬限定なら勝ち負けになるだろう。この馬の血統に期待しよう。

　同厩舎のもう１頭デゼルも期待できそうだ。前走阪神牝馬Ｓ３着というのは好走率の高いローテーションである。阪神牝馬Ｓが1600mになってからヴィクトリアマイルは前走阪神牝馬Ｓ組の活躍が目立つが、実は勝った馬よりも２〜５着だった馬の方が好走している。阪神牝馬Ｓを勝って臨んだ昨年のヴィクトリアマイルは８着だったが、今年は期待したい。

　有力馬は多いがどの馬も一長一短がある。例えば三冠牝馬のデアリングタクトは長期休養明けだし、前売り１番人気のレイパパレは鞍上の川田騎手がヴィクトリアマイルで過去10年９戦して一度も馬券に絡んでおらずこのレースを苦手としている。その他にも良い馬は多いのだが、絶対的な信頼をおける馬はいない。そこで、上記２頭の２頭軸で手広く流して勝負しよう。