本命は昨年のＮＨＫマイルカップの覇者シュネルマイスターとする。このレースと同コースのＧＩを制しているという点で心強いが、さらに昨年の安田記念では３歳馬ながら３着に好走。斤量差はあったものの、その時点で古馬相手でも通用するということが示された。その後もマイルチャンピオンシップで２着と、マイルではＧＩでも勝ち負けになっている。末脚を活かすタイプの馬なので東京コースはあっており、毎日王冠もほぼ直線だけの競馬で制している。今回は海外遠征明けというのが気になるが、メンバー中能力が最も高いと思われるこの馬を軸にしよう。

　相手筆頭は穴狙いでカフェファラオとする。メンバー中唯一の「ＧＩ２勝」馬である。ただし、ダートなので参考記録でしかないが。ほとんどダートで使われていた馬であるが、アメリカンファラオ産駒はこのコースで[2,2,0,2]とサンプルは少ないものの連対率４割で、回収率も単複とも100%を超える。血統的にはこのコースなら芝もこなせる筈だ。唯一の芝のレースである函館記念はハンデが重すぎたこともあり惨敗だったが、２度目の芝への挑戦となる今回は期待しよう。

　相手２番手はこれまた穴狙いでカラテとする。トゥザグローリー産駒はこのコースの過去３年の単勝回収率が483%と非常に高い（３勝中２勝を挙げているこの馬自身が押し上げているのだが）。また、菅原明良騎手のコース回収率も単複とも100%を超えている。昨年のこのレースは惨敗だったものの、重賞勝ちのあるコースなので、昨年の雪辱に期待しよう。

　その他の馬では東京芝1600mでの３勝を含む４連勝中のイルーシヴパンサー、これまた４連勝中でマイラーズカップを制したソウルラッシュ、斤量有利な３歳馬でここに照準を合わせてきたセリフォスを押さえておこう。

　人気の一角であるファインルージュ、ソングラインのキズナ産駒牝馬２頭はキズナ産駒のコース成績が良くないことから、配当面も考慮して消すこととする。