本命はこのコースと同じ中山芝1600mで行われた中山牝馬Ｓを２連覇したミスニューヨークとする。このコースで（牝馬限定戦とはいえ）重賞を２勝している実績がある。キングズベスト産駒はこのコースで[5,0,0,14]と勝率26.3%の好成績で、単勝回収率は903%とべらぼうに高い（５勝のうち２勝がこの馬自身で残りの３勝がこのレースに出走するトーラスジェミニ）。実績的にも血統的にもこのコースのスペシャリストであることは間違いない。なお、前売り３番人気だが、その割に馬連や馬単は売れていない。単勝を買うぐらいなら馬単総流しとした方が儲かるレベルだ。これが牝馬限定戦なら馬単頭で狙うのだが、今回は牡馬相手なので手堅く馬連の軸としよう。

　対抗はもう１頭のキングズベスト産駒のトーラスジェミニ。前述通りこのコースで３勝の実績がある。ミスニューヨークは２勝ともに単勝１桁台での勝利なので、903%という驚異の単勝回収率を叩き出しているのはこの馬だ。１年８ヶ月ずっと着外続きで黒船賞を除くと２桁着順ばかりの７歳馬なので軸にはできなかったが、過去には重賞も勝っており、得意のここでは一発があるかもしれないので狙ってみよう。前売り単勝万馬券と人気薄であり、来たら大儲けだ。

　その他の馬では、スプリングサンダーの仔という良血で前走で勝って勢いづいているスカーフェイスを中心に、３勝クラスを勝ったばかりだが底を見せていないレッドモンレーヴ、東京新聞杯最先着で毎日王冠２着のジャスティンカフェ、当該コース２勝のインダストリア、ＮＨＫマイルＣ２着でこのレースと同コースのニュージランドトロフィーでも２着のマテンロウオリオン、枠順不利で斤量58.5kgなのが気になるが昨年の覇者であるファルコニアを押さえておこう。