本命は文句無しでイクイノックスとする。デビュー以来連を外したことはなく、昨年秋のＧＩを２勝した後、ドバイシーマクラシックを制した。今回もグランプリ連覇をする可能性が高く、勝てなかったとしても連は外さないだろう。唯一の不安材料は海外帰りということだが、能力が抜けており、多少パフォーマンスが落ちたとしても勝てるだろう。

　問題は相手をどの馬にするかだ（単勝じゃ儲からないし）。相手本線はジェラルディーナとしよう。宝塚記念は意外に牝馬の活躍が多く、回収率はプラスでベタ買いしているとプラスになるという計算である。特にこの馬はこのレースと同じ阪神芝2200mで行われたエリザベス女王杯を勝っているのが大きい。エリ女が京都で行われた年に勝った馬よりも、より信頼できる。牝馬限定とはいえ同コースのＧＩの覇者であるこの馬を狙おう。

　もう１頭ディープボンドを押さえておく。キズナ産駒は阪神芝2200mでの成績が良く、単勝回収率も200%を超えていて馬券的にも美味しい。今年の阪神大賞典は５着と３連覇はならなかったが、続く天皇賞（春）では２年連続となる２着と調子を上げてきた。ＧＩを勝ってもおかしくない器なので、ここでＧＩ初制覇と行きたいところだ。

　人気の一角ジャスティンパレスは3000mを超える距離のほうが良さそうなので、今回は無印とする。ディープインパクト産駒はこのコースでの勝率がキズナ産駒の半分以下な上に回収率が低い。キズナもディープインパクト産駒の種牡馬であるが、なぜか対称的だ。距離に関して言えばディープボンドも同じイメージかもしれないが、人気を考えるとディープボンドの方が「買い」である。また、鞍上がルメール騎手ではなくなるのもマイナス材料。もう少し人気がなかったら押さえるのだが、人気過剰なので見送ることとする。