ダートの強豪がサウジカップに遠征し、ここに登録のあったギルデッドミラーも電撃引退とあって、ダート界の新鋭レモンポップにチャンスが回ってきた。デビュー以来連を外しておらず、前走は根岸Ｓを勝ってついに重賞制覇。その勢いでここに臨む。根岸Ｓが終わった直後は「1400mでは強いが1600mではギルデッドミラーの逆転もある」と思ったのだが、そのギルデッドミラーが引退。となればレモンポップの勝利はほぼ確実だ。デビュー以来連を外していないことから、最低でも連には絡むだろう。本命は迷わずにレモンポップに決定だ。

　相手本線は昨年の２着馬テイエムサウスダン。ダート競馬の雄であるグランド牧場の生産馬である。根岸Ｓを勝って臨んだ昨年に対し、今年は根岸Ｓで惨敗だったので臨戦過程は昨年とは異なる。しかし、昨年２着の実績がある馬であり、前走に引き続いてルメール騎手が乗るので、巻き返しがあるだろう。根岸Ｓはあくまで叩き台と割り切って、この馬を狙おう。

　もう１頭、昨年の帝王賞の勝ち馬メイショウハリオも押さえておこう。パイロ産駒は東京ダート1600mでの成績が良く、また、単勝回収率は過去３年で500%を超える超優良種牡馬だ。母父も冬場に強いマンハッタンカフェと血統的にはこの馬が最も魅力がある。同じエーピーインディ系のドライスタウトの方が人気になっているが、シニスターミニスター産駒よりもパイロ産駒のほうがコース相性が良く、ドライストラウトもJpnIを勝ってるとは言え２歳戦でレベルもあまり高くなかった。ドライストラウトは「人気なら消して人気がなかったら買う」が妥当な馬であり、人気になっている今回は消し。むしろ古馬JpnIを勝っているメイショウハリオを狙おう。