本命は皐月賞馬でダービーも僅差の２着のソールオリエンス。ダービー馬タスティエーラとの一騎打ちになるだろうが、タスティエーラがダービーから直行するのに対し、ソールオリエンスはトライアルを使っての出走であり臨戦過程としてはこちらに分がある。そのトライアル・セントライト記念は２着に敗れているが、すでに賞金が足りていて余裕残しだったし、勝ち馬とは枠順・コース取りの差が出ただけなので悲観することはない。一叩きして本番に臨むこの馬が軸として期待できそうだ。

　相手筆頭は皐月賞・ダービーで本命馬と１，２着を分け合ったタスティエーラ。3000mという距離を考えるとダービー馬の方が皐月賞馬よりも適性があると考えるのが順当だが、トライアルを使わずにダービーから直行なので割り引いた。勝つ可能性は高いが、逆に着外の可能性も高い。軸にはできないが、相手としては最有力視する。今回はモレイラ騎手が騎乗するのは魅力だ。

　その他の馬では神戸新聞杯を勝ったサトノグランツを押さえておく。神戸新聞杯から菊花賞というのは王道ローテであり、前走だけ見るとこの馬が最も勝利に近いように見える。今年リニューアルオープンした京都での実戦経験のある馬が少ない中で、京都で重賞を勝っているのも大きい。

　穴っぽいところではナイトインロンドンを押さえておく。３歳で阿寒湖特別を勝った馬はその後も大活躍する偉大な馬となることが多い。そういう理由で神戸新聞杯では本命にしたのだが、11着に惨敗した。神戸新聞杯が負け過ぎなので今回は本命にはできなかったが、大化けする可能性も秘めており、穴として狙ってみよう。父はマイラーのグレーターロンドンだが、ナイトインロンドンは阿寒湖特別を勝ったように長距離適性を示しており、母系の力で距離はこなせる筈である。