日本ダービーが終わった次のレースとして行われる重賞である。ダービーを当てた人はここでさらに儲けを膨らまし、外した人はここで取り返すチャンスである。

　本命は一昨年のこのレースの２着馬ヒートオンビートとしよう。ハンデ戦ということであまりリピーターは活躍しないレースであるが、この馬の場合、同じ東京芝2500mのアルゼンチン共和国杯で勝ち馬と0.2秒差の２着に来ている。今回の斤量もアル共から1kg増えただけ（今年から斤量規定が改定となったので実質増えていないようなもの）である。前走の日経賞は不良馬場だったこともあり６着に敗れているが、それを度外視すれば2500mでは安定した走りを見せている。前走の敗戦でハンデが増えなかったので、ここはチャンスだろう。このレースはキングカメハメハの血が入っている馬の好走が多いが、キングカメハメハ直仔のこの馬にはうってつけの舞台だ。レーン騎手への乗り替わりということもあり、期待しよう。

　相手本線はバーデンヴァイラー。ダートで勝ち上がってきた馬で、デビュー戦以来の芝への出走である。芝さえ向いていればここでも好走できるだろう。前述通りこのレースではキングカメハメハの血が入っている馬が活躍するレースであり、キンカメ系種牡馬ドゥラメンテ産駒のこの馬は、血統的には期待できる。このコースならこなせると見て、58kgのハンデだが狙ってみよう。

　その他の馬は目黒記念とアルゼンチン共和国杯で３度勝ち馬と0.2秒差の惜敗があるラストドラフトを中心に、ハンデ戦らしく手広く流そう。