３年弱の改装を経て、京都競馬場が新装オープンした。その最初の重賞がこのマイラーズカップである。コースは若干の改修はあるものの以前と大きくは変わらないようだ。私のようなデータ派の場合、それでも２年数カ月分のデータが存在しないというのはやりにくい。その間にデビューした種牡馬や騎手もいるし、出走馬にも京都で全く走った経験のない馬が多い。マイラーズカップは古馬の重賞とはいえ、若い馬の活躍が多いのだが、過去のコース実績からは馬を絞り込めない。京都での実績があるのは７連対のダイメイフジだが、もう９歳で年齢的に厳しそうだ。

　若い馬の活躍が目立つレースということもあり、４歳馬マテンロウオリオンを本命とする。もちろん京都競馬場は初見参だ。しかし、改装前の種牡馬の成績を見るとダイワメジャー産駒が活躍しており、回収率も高い。このレースに出走する馬の父には産駒が京都で走ったことがない馬も多く、そういう馬が実は京都の適性があるということもあろう。それでもダイワメジャー産駒はコース適性があることには違いない。馬自身ＮＨＫマイルＣ２着の実績があり、それ以降は連対はないものの、前走のダービー卿チャレンジトロフィーもハンデの割に走れている。京都マイルへの適性を加味してこの馬を本命としよう。

　相手筆頭は一昨年のＮＨＫマイルカップ勝ち馬のシュネルマイスター。その後も安田記念、マイルチャンピオンシップの両ＧＩで２着という実績がある。昨年秋以降は以前ほどの結果を残せておらず、また、斤量58kgも気になるが、このメンバーでは実力が最も高いので対抗としよう。

　その他の馬では連勝の勢いのあるジャスティンスカイを中心に、ガイアフォース、エアロロノア、ソウルラッシュといったところを押さえておこう。