本命はグランド牧場の生産馬オマツリオトコとする。グランド牧場といえばダートの活躍馬を数多く輩出している牧場である。この馬は牧場ゆかりの母系で母父がスマートボーイというグランド牧場生産でダートで活躍した馬だ。父のヴィットリオドーロはその母がプリエミネンスとこちらもグランド牧場生産のダート馬である。ちなみに、母父と父母がエルムステークスでワンツーを決めたこともある。前走はニュージーランドトロフィーで惨敗だが、コテコテのグランド牧場血統なのでダートの方が向いているだろう。２歳ときに兵庫ジュニアカップ勝利と全日本２歳優駿２着と活躍している（それから芝では函館２歳Ｓで３着がある）が、年明け初戦のヒヤシンスＳは13着に惨敗。このことから単なる早熟と思っている人もいるが、スマートボーイもプリエミネンスも晩成タイプの馬だったので、成長力はあるだろう。ヒヤシンスＳで謎の負け方をしているのが気になるが、ダートならこの馬に期待しよう。血統的に晩成と思われる馬が２歳でも活躍できているのだから能力は高いはずである。

　相手本線はそのヒヤシンスＳを勝ったペリエール。前走はドバイに遠征してＵＡＥダービー４着だった。海外帰りという点が気になるものの、リステッド勝ちの実績はこのメンバーでは最上位だ。

　その他の馬ではオープンの昇竜Ｓを勝ったグレートサンドシーを中心に、厩舎２頭出しの一角で２勝クラスを圧勝のニシノカシミヤ、人気過剰に思われるがこのコースに強いホッコータルマエ産駒で有利な外枠を引いたブライアンセンスを押さえておこう。