本命は昨年の覇者ソダシとする。マイルならどこの競馬場でもこなせるが、特に東京コースは得意であり、２戦２勝でともに重賞だ。上位拮抗のメンバー構成だが、東京芝1600mへの適性はこの馬が最上位だろう。今回はレーン騎手を起用して勝負を懸けてきており、鞍上の腕にも期待できる。昨年のマイルチャンピオンシップ以来の休み明けとなるが、コース適性やレース実績を買って、この馬を本命としよう。

　相手筆頭は昨年の牝馬二冠馬スターズオンアース。前走の大阪杯でもジャックドールにハナ差２着と、現役牝馬の中では実力が抜けている。長めの距離の方が向いていそうだが、桜花賞を勝っているのだからマイルが不向きということもない。距離適性ではソダシに劣るものの、地力が高くマイルも守備範囲ではあるので、この馬は外せない。

　単穴はソングライン。昨年の安田記念馬であり、東京芝1600mでは[3,1,0,1]とコース実績がある。昨年に引き続きサウジアラビアの1351ターフスプリントからの出走だ。昨年は勝ってからの出走だが、今年は10着からの出走であるが、海外での成績は気にする必要はないだろう。昨年はこのレースでは５着で次の安田記念を勝っているように、海外帰りのここではなく次走が勝負の可能性が高く絶対視はできないが、このコースが得意なので押さえておこう。

　もう１頭ローザネイから連なる薔薇一族の良血馬スタニングローズを押さえておこう。母父クロフネだが、クロフネ産駒はソダシが押し上げているとは言え東京マイルでの成績が良い。ここでのコース適性はあると思う。同厩舎のナミュールの方が人気になっているが、人気先行のナミュールを買うよりも実力的に引けを取らないスタニングローズを狙った方が妙味がある。「厩舎２頭出しは人気のない方を買え」の格言通り、この馬を押さえよう。