上位拮抗したメンバー構成だが、本命は昨年のこのレースの覇者ソングラインとする。昨年はヴィクトリアマイル５着からの臨戦過程だったが、今年はヴィクトリアマイルを勝って堂々の参戦である。東京マイルでは抜群の安定感があり、唯一連を外した昨年のヴィクトリアマイルは３角で躓いてリズムを崩してのものだ。東京マイルのＧＩで２勝２着１回の実績はこのメンバーでは最上位である。有力馬の中で最も死角の少ないこの馬を本命としよう。

　相手本線は人気の盲点を突いてナミュールとする。前走ヴィクトリアマイルは２番人気で７着に敗れているが、スタート後に内外からぶつけられる不利があり、競馬にならなかった。それで今回は人気を下げているが、前走の敗因ははっきりしているので、ここは狙っていきたい。人気先行しがちな馬が今回は人気がないので、こういう時こそ買いである。

　相手２番手は昨年のこのレースでクビ差２着だったシュネルマイスター。一昨年のこのレースは３着だった。また、一昨年はＮＨＫマイルカップを勝っており、府中以外ではマイルチャンピオンシップ２着とマイルＧＩで何度も好走している。マイラーズカップ上位組は来ないというデータがあるので、やや割引いたが、すでにＧＩで実績を残しているのだから押さえておきたい。

　その他の馬では昨年のマイルチャンピオンシップ勝ち馬のセリフォスと、過剰人気だが馬場が重いままなら脅威なソダシを押さえておこう。

　人気上位馬の中でジャックドールは2000mのレースしか経験しておらずマイルは短いと思われるので無印とする。