近年の天皇賞（秋）は人気サイドで決まることが多く、ほぼ５番人気までの馬で決まっている。今年は特に上位３頭が抜けていて、その３頭が中心となりそうだ。「三強」と言われるレースはその中の２頭で決まることが多く、今回もそれに当てはまるだろう。

　本命は連勝中の勢いに乗るレーベンスティールとする。鞍上のルメール騎手はこの６年でこのレースを５勝していて、勝てなかった１回も３着に好走している。これは逆らえないだろう。この馬はルメール騎手が乗るようになってからはエプソムカップ、オールカマーと２連勝中だ。近年はオールカマーから秋天を勝った馬はいないが、勢いのある馬である上に鞍上も魅力なのでこの馬を狙っていこう。不利な外枠となってしまったが、どうしても先行しなければいけないような馬ではなく、エプソムカップの様に中団からメンバー中最高の上がりタイムで差してくるということもできる馬なので、そこまで悲観する必要はない。

　相手筆頭は前売り１番人気のリバティアイランド。このレースは１番人気馬が過去10年で７勝しており、信頼がおける。牝馬三冠に加えジャパンカップでもあのイクイノックスの２着となった実力は現役最強と言ってもいいだろう。今回はドバイ遠征以来半年以上ぶりのレースなのが気になるので本命にはできなかったが、実力は出走馬中で最高だと思う。

　三強の中のもう１頭ドウデュースも押さえておく。今年に入ってからの２走は案外だが、ドバイは出遅れた上に不利があって競馬になっておらず、宝塚記念は道悪が響いた。ダービーと有馬記念を勝っていることからも実績は上位である。昨年のこのレースは鞍上が急遽乗り替わりとなって力んだことが響き７着に敗れたが、リベンジに期待したい。

　買い目は本命レーベンスティールを軸に、リバティアイランドとドウデュースに馬連流しとしよう。