私にとって平安ステークスといえば03年にスマートボーイ→クーリンガーで決まって馬単20万馬券を当てたのが一番の思い出なのだが、当時は１月開催で距離も1800mだった。今は時期が異なり、距離も100m延長されていて、当時とは別のレースだと思ったほうが良い。

　しかし、今回は1800m時代の平安Ｓを２勝しているスマートボーイの孫を狙ってみる。母父スマートボーイのサンデーファンデーが本命だ。スマートボーイと同じグランド牧場の生産馬で、父もスズカコーズウェイとグランド牧場の集大成のような血統だ。グランド牧場といえば芝の活躍馬は少ないものの、ダートでは芝におけるノーザンファーム並みの活躍を見せている牧場である。ダートに出てきたら基本的に「買い」だ。この馬自身はオープンでは実績がなく、オープン特別も１戦して惨敗しているが、今回のメンバーでは一発あっても不思議ではない。過去の傾向によるこのレースで有利な条件は前走フェブラリーＳ出走かダイオライト記念勝ち、もしくは斤量58kg以上なのだが、今回は該当馬が皆無。人気もかなり割れており、混戦模様だ。カオスのような混戦模様なら、ダートで穴を開ける事が多いグランド牧場生産馬、しかも過去の平安Ｓ２勝馬を母父に持つサンデーファンデーの一発に期待しよう。ちなみにこの馬は「サンデー」が名前に入っているが、血統表にはサンデーサイレンスはいない。

　相手は手広く行く。どの馬が来ても全く不思議ではないので総流しだ。印はこのメンバーでは近走成績が良いと言えるミッキーヌチバナ、スレイマン、ハギノアレグリアスといったアンタレスＳ上位組に重い印を入れたが、その他の馬にも十分チャンスがあるので、すべての馬に流しておこう。