アスコリピチェーノが人気に応えて勝利。ここでは力が違った。距離ロスはあるが不利を受けにくい大外を回って直線で堂々と抜け出した。ルメール騎手は普通に走れば勝てる馬という自身があったのだろうか、距離ロス覚悟で終始外を回して安全に乗っていた。ＮＨＫマイルＣで不利を受けて勝てなかったことも頭にあったのだろう。今回はマークされる立場だったが不利も受けずに完勝だった。３歳牝馬で55.5kgという厳しいハンデも問題にならなかった。

　１着は１番人気馬が人気に応えての勝利だったが、その勝ち馬を追うように伸びてきて２着に来たのは単勝万馬券のタイムトゥヘヴンだった。これは買えなかった。買える要素を無理やり探すとしたら一昨年に同コースで行われたダービー卿チャレンジトロフィーを勝っているということだが、ハンデ戦では真っ先に消す要素である「近走不振だが若い時に重賞を勝っているせいでハンデを背負わされた高齢馬」なのでやはり買えない。それがオッズにも現れていた。

　我が本命ディオは直線で前が壁になりなかなか抜け出せず不完全燃焼となって、６着に敗れた。