「もう北九州記念の季節だっけ？」と思ってしまうが、今年は変則開催で夏の小倉と中京の開催が逆になっているため、北九州記念と中京記念の開催も入れ替わっているのである。小倉と中京はコース形態がかなり異なるので、例年の傾向はそこまであてにせず（といっても21,22年はＣＢＣ賞が小倉で行われているのでそれは参考になる）、小倉巧者を狙っていこう。

　ハンデ戦ということもあり人気がかなり割れているが、本命はエイシンスポッターとしよう。小倉の芝1200mは２戦２勝のコース巧者である。その父エイシンヒカリは地味な種牡馬だが、産駒は小倉芝1200mは得意であり、回収率も単複ともに100%を超えている。この馬はコース実績があるだけではなく、前走リステッドレースを勝っている実力馬なので、重賞でも得意コースのＧIIIなら通用するだろう。問題は58kgという斤量だが、斤量をこなせればチャンスは大きい。後ろから行き末脚に賭けるタイプなので開幕週の芝で前残りになることが懸念されるが、今回の出走メンバーは前に行く馬が多いので、むしろ前崩れの展開になるだろう。人気も手頃なので、この馬を軸にしよう。

　相手本線は同じく同コース２戦２勝でデビュー以来連を外していない３歳馬ペアポルックスを本線とする。その他の馬も一昨年の覇者テイエムスパーダを中心にチャンスのある馬が多いので、手広く流そう。