日本ダービーが終わった次のレースとして行われる重賞である。ダービーを当てた人はここでさらに儲けを膨らまし、外した人はここで取り返すチャンスである。

　荒れるハンデ戦ということもあり、穴狙いとする。本命は昨年夏３歳にして阿寒湖特別を勝ったナイトインロンドン。阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に３歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。その後もホクトスルタン、スマートロビンといった目黒記念勝ち馬を輩出しており、目黒記念との相性も良い。３歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。３歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別であり、阿寒湖特別を３歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多いのであろう。

　また、あるデータ本によると、目黒記念は８番人気馬が好走することが多いようだ。これを書いている時点での８番人気はナイトインロンドンである。もちろんレース直前までオッズが動くので人気も入れ替わるだろうが、気になるデータではある。近走はパッとせず今回は格上挑戦だが、52kgというハンデと東京コースでの好走実績を考えると積極的に狙っていきたい。

　ハンデ戦ということもあり、ほぼ全ての馬にチャンスがあるので、相手は手広く行く。消去法で８歳という高齢だが近走惨敗続きで上積みもなさそうなシークレットランは消すが、それ以外の馬、つまり７歳以下の馬全てに流そう。