この時期の２歳戦はどの馬もキャリアが浅く横の比較や適性の見極めが難しいのだが、血統がこのレース向きのキタノクニカラを本命とする。一昨年のこのレースの勝ち馬キタウイングの全妹である。父のスワーブリチャードの産駒は新潟芝外1600mが得意であり過去３年の勝率が23.1%、複勝率に至っては53.8%と極めて高い。回収率も単複ともに100%を超えていて、馬券的にも狙い目だ。福島でのデビュー戦はクビ差の辛勝で、1200mだった。今回は距離延長になるが、前走時も騎乗した杉原騎手が距離が短いすぎるのを心配していたぐらいで、むしろ1600mの方が向いているだろう。前走1200mを辛勝ということで人気になっていないが、距離延長はプラスだ。姉に続く新潟２歳Ｓ制覇に期待しよう。

　相手はどの馬も可能性を秘めたキャリアの浅い若駒なので、総流しとしよう。

　余談だが、キタノクニカラの母キタノリツメイの仔は初仔にハジメテノチュウと名付けられて以降、歌の名前が付けられることが多い。このレースを勝ったキタウイングもそうだし、キタノクニカラも同名のドラマの主題歌だ（正式には「北の国から〜遥かなる大地より〜」というらしい）。１つ上の姉はツキガキレイデスネなので（おそらく）曲名ではないのだが、今回「北」で始まる歌の名前を付けたということは、馬主兼生産者のミルファームがキタウイングに続く活躍が期待できるということでその様な名前にしたのかもしれない。実際、前走後に杉原騎手は「姉のキタウイングに似ている」とコメントしている。