日経賞といえばテンジンショウグンやネコパンチのイメージがあるので荒れる印象があるが、実は比較的人気どころで決まるレースである。大穴が開くのは江田照男騎乗の馬が勝った時だけなのだが、今年は江田騎手は騎乗しない。それから、少頭数でもあるので人気どころで決まる可能性が高い。

　本命はここ２年連続してこのレース２着のボッケリーニとする。ここ２年はタイトルホルダーに勝利を阻まれているが、今年はタイトルホルダー並み（もしくはそれ以上）に強い馬がいない。８歳と高齢だが、タイトルホルダーがいなくなった今年はチャンスだろう。ここ３戦で重賞２着と衰えも見られず、ＧＩ以外では安定して走る馬なので、連軸として最適だ。ＧII、ＧIIIでは「買い」でＧＩでは「消し」という分かりやすいこの馬を本命としよう。

　相手筆頭はハーツクライ産駒のマテンロウレオ。ハーツクライ産駒は中山芝2500mで回収率が単複ともに100%を超える。また、このコースはその形態から内枠有利なコースであるが、２枠という好枠を引き当てた。近走はパッとしないが、昨年は京都記念２着、大阪杯４着という活躍をしている実力馬である。得意と思われるコースに出てきた今回は狙ってみよう。

　もう１頭、マイネルウィルトスも押さえておこう。重賞勝ちこそないが、長距離重賞で何度も２着に来ており、また、８歳でも衰えは感じられない。

　なお、前売りでボッケリーニに次ぐ２番人気のクロミナンスは、ロードカナロア産駒がこのコースで過去３年７戦前着外と全く振るわないことから無印とする。