大阪杯はとにかく関東馬が来ない。過去10年間で[0,1,1,31]という成績である。馬券圏内の２頭はいずれも１番人気で、そのうち昨年２着のスターズオンアースは前年の桜花賞勝ち馬である。阪神でＧＩ勝ちのある馬が辛うじて連に絡む程度と思って良い。ＧII時代を含めて最後の関東馬の勝利は99年のサイレントハンターと、20年以上関東馬が勝っていない。今年は昨年のダービー馬タスティエーラ、皐月賞馬ソールオリエンス、彼らと同世代でクラシック以外で頭角を現したローシャムパーク（これを書いている時点で１番人気）といった関東馬が注目を集めているが、割引いて考えた方が良い。

　本命は関西馬の中で最も有力視されているプラダリアとする。昨夏の宝塚記念は、６着だったがイクイノックスやスルーセブンシーズ相手に見せ場十分の内容で、勝ち馬との着差も0.4秒と大きく負けていない。そして、前走で京都記念を勝って勢いに乗っている。父ディープインパクト母父クロフネという血統はこのレースとの相性も良く、距離短縮も問題ないだろう。関西のエースであるこの馬を軸としよう。

　相手本線は同じく関西馬のベラジオオペラ。前走の京都記念は２着であり、勝ったプラダリアを本命としたが、この馬も遜色ない。また、前前走のチャレンジカップを勝っており、このレースと同コースの重賞を勝っているのは心強い。

　その他の馬では代替開催のために「大阪杯と同コース」で行われた秋華賞を勝っているスタニングローズ、３連勝で愛知杯を勝って勢いに乗るミッキーゴージャスが狙い目だ。その他、冒頭で名前を出した関東の有力馬タスティエーラ、ソールオリエンス、ローシャムパークも軸にはできなかったが来てもおかしくないので相手で押さえておこう。