今年の桜花賞は阪神ジュベナイルフィリーズの１，２着馬がともに阪神ＪＦからの直行で、前売り段階で１，２番人気になっている。昔は桜花賞や皐月賞といえばステップレースを使って本番に臨むというのが当たり前だったが、近年は外厩が発達したこともあり、２歳ＧＩからぶっつけで臨む馬の高層が増えている。過去10年の阪神ＪＦ＆朝日杯ＦＳからの直行組の成績は[3,2,0,6]だが、当日１，２番人気に限ると[3,2,0,0]と必ず連対している。今年は阪神ＪＦ１，２着馬が中心となるだろう。

　というわけで無敗で阪神ＪＦを勝ったアスコリピチェーノを本命、クビ差の２着に好走したステレンボッシュを対抗としよう。

　アスコリピチェーノは夏に新潟２歳Ｓを制してそこから直行で阪神ＪＦも制した。休養明けでも問題ないタイプの馬である。間隔を詰めると疲れが残って凡走するタイプの可能性はあるが、リフレッシュされた今回は実力を遺憾なく発揮できるだろう。

　ステレンボッシュはそのアスコリピチェーノにクビ差まで迫った馬。今回も互角の戦いに期待しよう。

　トライアルを使った組からはこのレースと同じコースで行われたチューリップ賞の勝ち馬スウィープフィートを押さえておこう。阪神ＪＦは７着に敗れているが、前走のチューリップ賞で武豊騎手が騎乗して覚醒した感じだ。今回は厩舎２頭出しで勝負がかりであるので期待したい。厩舎の作戦はおそらくもう１頭のシカゴスティングを行かせて速いペースを作り出し、後方に控えたスウィープフィートが直線で差してくるというものだろう。