今年の皐月賞は上位拮抗の混戦模様である。前売り１番人気はホープフルＳの勝ち馬レガレイラで勝てば76年ぶりの牝馬による皐月賞制覇だ。しかし、レガレイラは人気が先行している気がするので、あえてホープフルＳ２着のシンエンペエラーを本命としよう。

　レガレイラがホープフルＳからの直行なのに対し、シンエンペラーは弥生賞を使っての参戦である。近年は外厩が発達したこともありトライアルを使わずに皐月賞に出てきて好走する馬が多いのだが、それでもトライアルで一叩きしているのは心強い。トライアルを使って本番で凡走するのは、トライアルで権利確保のためにメイチの仕上げで全力を出し切りお釣りが残っていないとか、そもそも能力的にトライアルを勝つのが精一杯な馬の場合である。シンエンペラーはそれに当てはまらない。弥生賞は２着に敗れているが、仕上がり途上だったからと考えられ、。もともとホープフルＳ２着で賞金は足りているので弥生賞はあくまで足慣らしだ。凱旋門賞馬ソットサスの全弟という血統は大きな魅力である。矢作厩舎が３頭出しで勝負をかけてきたが、その中の１頭、良血馬のシンエンペラーを本命としよう。

　相手本線はそのシンエンペラーに弥生賞で騎乗していた川田騎手が今回騎乗するジャンタルマンタル。昨年の朝日杯フューチュリティＳの勝馬であり最優秀２歳牡馬である。前走共同通信杯は２着に敗れたものの、川田がこの馬を選んでいることもあり、期待できそうだ。距離延長が鍵となるが、ダービーはともかく皐月賞なら距離も持つだろう。

　その他の馬では共同通信杯勝ちのジャスティンミラノと、ホープフルＳを勝って鉄砲で臨むレガレイラを押さえておこう。