今年から「アーリントンカップ」から「チャーチルダウンズカップ」に改名された。アーリントン競馬場がすでに閉鎖されているからである。日本では目黒記念とか鳴尾記念とか関屋記念と行ったすでに存在しない競馬場名のレースもあるのだが、さすがに海外の競馬場の場合、年数が経過すると「かつてそのような競馬場が存在した」ということを知識レベルでも知らない人が多くなるからだろう。もっとも、日本の例で挙げたレースはその重賞が開催される競馬場の前身の競馬場だからということもあるだろうが（根岸Ｓは根岸記念ではないし）。

　本命は朝日杯フューチュリティＳ３着、きさらぎ賞３着のランスオブカオスとする。デビュー２戦目で臨んだ朝日杯ＦＳでは出遅れて後方からのレースとなった上に前残りのペースになったが、それでも逃げ・先行馬が掲示板を占める中で３着に食い込んできた。荒削りだが能力は相当高いと思われる。前走のきさらぎ賞ではゴール前で一旦２着馬を交わしたのだが、惜しくもクビ差で３着だった。重賞で好走したとはいえ収得賞金は加算されずに400万のままである。今後のローテーションを考えると、ここで賞金を上積みしておいた方が良い。だから、ここは万全の仕上げで勝ちに（最低でも２着を拾いに）きていることだろう。きさらぎ賞に続き、この馬を本命としよう。

　相手本線はアスクセクシーモア。キタサンブラック産駒は京都芝外1600mが得意であり、回収率も単複ともに100%を超えている。未勝利戦を勝ったばかりでキャリア２戦の馬だが、コース適性に期待して対抗とする。

　もう１頭、サウジアラビアロイヤルＣの勝ち馬でシンザン記念２着のアルテヴェローチェも押さえておこう。メンバー中唯一の重賞勝ち馬で、実績ではナンバーワンだ。賞金が足りておりここはＮＨＫマイルカップに向けた叩き台だろうが、実力は侮れない。