ハンデ戦で荒れることが多いレースだが、本命はあえて人気のトロヴァトーレとする。中山では４勝を挙げており、中山芝1600mでは２戦２勝のコース巧者だ。しかも、スタート後すぐにカーブのあるコース形態で内枠有利（というか外枠不利）なコースで内枠を引き当てた。さらに、鞍上は先週も好調だったモレイラ騎手である。ハンデ戦で斤量に「.5」がつく馬は好走することが多く、その条件にも当てはまっている。今回は極端にハンデが軽い馬もいなければ明らかにハンデが恵まれている馬もいないので、人気だがこの馬を本命としよう。

　とはいうものの、ハンデ戦なのであまりガチガチには決まらないだろう。２番人気のエコロブルームは上記の斤量「.5」にも当てはまっていて内枠を引いているが、１年の休み明けというのが不安材料だ。ニュージーランドトロフィーを勝っており能力はあるのだろうから人気がなかったら押さえる予定だったが、人気なので思い切って消しとしよう。

　相手本線は最内枠のアサカラキング。逃げ馬のこの馬にとって逃げやすい最内枠は有利である。阪急杯２年連続２着の実力馬だ。58kgというハンデはネックだが、今回はハンデが特別軽い馬もいないので実力のある馬が活躍できるだろう。

　もう１頭、内目の枠の中からノーブルロジャーを押さえておく。前前走で同コースのオープンで３着に好走している。しかし、前走はオープンのハンデ戦で13着に惨敗。そのせいで人気が下がっているが、ハンデ戦では前走で謎の敗戦をしている馬が好走するケースも多く（次走のハンデ戦を目標にしている場合にそのハンデ戦で重ハンデを課せられないために「ヤラズ」で臨んでいることがある）、狙い目である。