マテンロウジョイがハナを切って飛ばし、レース序盤は大逃げの展開。向正面ではリードを大きく広げたものの、２周目の７号障害でリズムを崩してしまい、後続が一気に迫る形になった。勝負を分けたのはそこからの持続力。ローディアマントが落ち着いた飛越でスムーズに加速し、最終障害の着地から抜け出して初の重賞制覇を果たした。京都コースは初めてだったが、難所のバンケットを含めて全く問題なし。馬の器用さと伴騎手の冷静な立ち回りが光った。伴騎手はこれが重賞初勝利。

　我が本命のディナースタは、いつもどおり安定した走りで直線では鋭く伸びたものの、最後は勝ち馬に半馬身届かず２着まで。外枠からの位置取りが微妙に響いたか。だが京都での安定感は健在で、重賞でも十分通用する内容だった。

　ナリノモンターニュは８着、マテンロウジョイは９着と結果が振るわなかったが、クラウン日高牧場生産馬がワンツーを決めるという少し嬉しい結末でもあった。