朝日杯フューチュリティステークスを完勝のアドマイヤズームが、マイル路線にズームを合わせて来て、春はここから始動である。メンバー中で実力・実績ともに明らかに抜けており、人気でも本命はこの馬で仕方ないだろう。ここはあくまで叩き台だが、それでも連は外さないだろう。100%の仕上がりではないだろうが、それでも能力の差で勝ち負けになる。血統的に中山コースもこなせると思われ、この馬には逆らえない。

　問題は相手をどうするかだ。中山芝1600mはスタート後すぐにカーブがあるクセのあるコース形態のせいで内枠有利であり、このニュージーランドトロフィーもその例に漏れず内枠の馬の好走が目立つ。今回は前売り段階でアドマイヤズームに次ぐ２，３番人気のプリティディーヴァ、イミグラントソングが運悪く外枠となった。これらの馬ではなく、内枠の有力馬を相手として狙おう。

　相手本線はルージュラナキラ。前走はＧIIフィリーズレビューで１番人気に支持された馬だ。しかし、直線で進路を取れずに不完全燃焼で10着に敗れた。力負けではなかっただけに巻き返しに期待しよう。ＮＺＴを牝馬で好走するのは桜花賞を狙える力がありながら賞金の都合でこちらに出走してきたというパターンが多く、今年の場合この馬がまさにそのパターンだ。

　その他の馬では前走ブリンカーで一変して同コースで未勝利戦ながら７馬身差の圧勝をしたルナルーチェットが、内枠の逃げ馬ということで期待できそうだ。また、新潟２歳Ｓ２着のコートアリシアンもその後の重賞２戦も大きく負けてはおらず、今回は好枠を引いたので押さえておきたい。