本命は桜花賞馬エンブロイダリー。今回は舞台が東京に変わるが、東京コースで２勝（うち重賞１勝）しているのが心強い。アドマイヤマーズ産駒でしかも父がクロフネなのでマイル向きであり距離が不安視されているが、３代母がビワハイジでブエナビスタ等を出した牝系なので底力はあるだろう。東京コースへの適性が距離不安を補ってお釣りが来ると判断し、この馬を本命とする。桜花賞の勝因はモレイラ騎手が上手く乗ったからというのもあるが、今回は乗り慣れたルメール騎手に戻るのでそこまで鞍上弱化ではない（モレイラが乗ったほうがもっと自信を持って本命に推せるのは確かだが）。

　対抗は桜花賞２着のアルマヴェローチェ。クビ差２着だった桜花賞は「負けてなお強し」という内容だった。阪神ＪＦから鉄砲で桜花賞を使ってきたのはオークスを見据えてのことだろう。陣営からすると桜花賞は「勝てればラッキー」程度の叩き台で、照準はこのオークスと思われる。エンブロイダリーを逆転するとしたらこの馬だ。

　穴を狙うとしたらタイセイプランセス。前走のフローラＳは未勝利を勝ったばかりの身で最低人気だったが、３着に好走していい意味でファンの期待を裏切った。リアルスティール産駒は東京芝2400mで連対率30%であり、回収率は単複ともに100%を超えている。今回は（前走ほどではないものの）人気がなく、コース適性を考えると狙ってみるのも面白い。

　馬券的には上記３頭のボックスで勝負だ！