本命は阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬のアルマヴェローチェとする。今回はその阪神ＪＦからの直行である。近年、外厩が発達したせいか桜花賞や皐月賞では２歳ＧＩ好走馬が年明け初戦でも活躍することが多くなっている。特にこのアルマヴェローチェは札幌２歳Ｓ以来というローテーションで阪神ＪＦを快勝したように、鉄砲に強い馬である。使いつつ良くなるというよりも間を開けてリフレッシュしたほうが良いタイプなのだろう。昨年の阪神ＪＦは京都開催でこの桜花賞は阪神開催と、例年の阪神ＪＦ勝ち馬とは異なり、阪神コースをこなせるかどうかが鍵となる。ハービンジャー産駒の阪神芝2000mでの連対率は過去３年で12.8%と割と良く、回収率も単複ともに100%を超えているのでコース適性は問題ないだろう。直線に坂のあるコースは初めてだが、２歳女王の力を信じよう。

　相手本線はチューリップ賞勝ち馬のクリノメイ。阪神ＪＦではゲートで暴れて外枠発走になってしまって惨敗したが、チューリップ賞では巻き返して勝利し、ここへの出走となった。代替開催の京都や中京を使ってきた馬が多い中で、阪神の重賞を勝っているのは心強い。チューリップ賞はもともと桜花賞と相性の良いステップレースだが、今年の場合は阪神開催が少なかったこともあり特に期待できそうだ。

　その他の馬ではチューリップ賞ハナ差２着のウォーターガーベラ、阪神ＪＦ２着でチューリップ賞では0.1秒差の３着のビップデイジーのチューリップ賞上位組が期待できそうだ。別路線組からはフェアリーＳを３馬身差圧勝の無敗馬エリカエクスプレス、モレイラ騎手への乗り替わりが不気味なクイーンカップ勝ち馬エンブロイダリーを押さえておこう。