昨年までリステッドレースでありながらサマーマイルシリーズの１つだった米子Ｓが名称を変えて重賞に昇格した新設重賞である。もちろん、サマーマイルシリーズの１つという位置付けだ。

　本命はチェルヴィニアとする。昨年の牝馬２冠馬であり、実績はこのメンバーではダントツである。しかし、久々のマイルであることや牝馬三冠レースで唯一負けた（しかも惨敗）なのが桜花賞であることから抜けた人気にはなっていない（それでも前売り１番人気）。たしかにマイルに対応できるかは不安だったが、ハービンジャー産駒の阪神芝1600mでの成績を調べてみると今回の出走馬の父の中では唯一単複ともに回収率が100%を超えており、また、阪神ではなく東京だがマイルで重賞を勝った実績もあることから本命にすることとした。

　相手は穴を狙って当該コース２戦２勝でオープン勝ちもあるダディーズビビッドを中心に狙おう。それ以外ではシヴァース、デビットバローズ、キープカルムといった有力どころを押さえておく。

　人気の一角のレーベンスティールは1800m以上の距離しか経験がなく、血統的にも距離が長いほうが良さそうなので消しとする。特に母系が母父トウカイテイオー、母母父リアルシャダイと長距離色が強く、父のリアルスティールにしても距離が長いところでは走るが安田記念では２回とも惨敗であり、マイルに対応できるかが怪しい。人気過剰なので消しとする。