特別編:寄せられたメールよりで書いたように、競走馬の馬名は書類の読み間違いなどの理由で馬主の意図とは違った名前で登録されてしまうことがある。古い例だとスウヰイスー(スウヰトスーの読み間違い)がわりと有名だ。
1991年の有馬記念を14番人気で勝ったダイユウサクもそのような馬の一頭である。「あっと驚くダイユウサク」でおなじみの馬であり、橋元幸平さんが馬主である。
その馬名の由来について、Wikipediaには以下のように書いてある。
馬名の由来馬主の孫の名前「コウサク」にちなんで「ダイコウサク」と名づける予定が、手違いで「ダイユウサク」になってしまったという。当時はデビュー後も馬名を変更できたが、あまりの惨敗続きに、馬主が「これでは孫の名前を付けようがない」と、ダイユウサクのままで通した。
孫の名前を付けようがない馬が有馬記念を勝ってしまうのだから世の中はわからないものである(ちなみに馬主さんはどうせ勝てないだろうと思って有馬記念の日は競馬場に行かず表彰式にも参加していなかった)。
その本来付けられるはずだった馬名のダイコウサクという馬が 2017/1/22 にデビューした。
馬主の名前は橋元幸人さんという方である。ダイユウサクの馬主とは苗字が同じで名前も似ているが、ダイユウサクの馬主さんの子供か兄弟なのか?調べてみたらご子息らしい。自分が馬主となったときに、父の遺志をついで「ダイコウサク」と名付けたようだ。
本来その名前となるはずだった馬は「あまりの惨敗続きに、馬主が『これでは孫の名前を付けようがない』と、ダイユウサクのままで通した」ようだが、息子もしくは甥(つまり父の孫)の名前をつけたダイコウサクにはその名に恥じないような活躍を期待しよう。期待のデビュー戦は13着に惨敗だったが、ダイユウサクという間違った名前で登録されてそのまま通した馬以上の活躍をしてくれないとね。