ここで昨年までの私的年度代表馬を振り返ってみよう。ってこれも2005年以外は昨年の使い回しかな(笑)
私の一口出資馬であり、名門領家厩舎所属ということでデビュー前はそれなりに期待していたのだが、厩舎は全く期待していなかったらしく服部騎乗でのデビュー戦。これは一昔前だと山内厩舎に入った馬が上籠でデビューしてくるのと同じくらいガッカリだ。案の定大出遅れを決めた上に大駄乗で15着に惨敗。全くいいとこなし。
そして迎えたのが2戦目。川田に乗り替わりである。今でこそ実力が知れ渡ったが、この時期(4月初旬)はまだ川田の実力はそれほど知られていなかった。しかし私は川田の能力の高さは以前から注目していて、人気は無いが実力がある伸び盛りの騎手ということで馬券的にも注目していた。もともと大して人気になっていなかった前走で大惨敗をしており、また、一般の人には服部→川田の乗り替わりはマイナージョッキー同士の乗り替わりにしか写らなかったらしく、単勝133倍の超人気薄だった。父はキャプテンスティーヴという種付け料70万円のマイナー馬であるため血統的にも注目されていなかったが、母系は近親ゴールデンジャック&スターリングローズという優良血統であるし、服部→川田の乗り替わりは大幅鞍上強化である。こう判断して私はシルククルセイダーの単複5000円ずつ、合計1万円の大勝負をした。単勝万馬券の馬に対してである。
そしてレースはというと、最後の直線でシルククルセイダーが逃げ馬を交わし、先頭の馬に迫る。このまま抜き去ってしまう勢いだ。届くか、届くか、届け〜・・・。私の願いも空しくクルセイダーは惜しくもクビ差の2着。複勝が22.6倍付いたので113,000円の払い戻しだ。このレースだけで10万円儲けた。2006年で最高の儲け額だ。しかし、この事は年度代表馬選出にあたりプラスではあるものの決定的な理由ではない。決定的だったのは、この時単勝が当たっていれば更に665,000円入ってきた筈なのをクビ差で逃したということである。10万円を儲けたという嬉しさよりも、目の前にあった75万円が10万円になってしまったという悔しさの方が遙かに大きかった。万馬券を5000円分も的中なんてそう滅多に経験できることではない。是非ともクルセイダーに勝って欲しかったが、クビ差に涙を飲んだ・・・。
その後は1000万まで勝ち上がり、菊花賞を目指すという話も出てきた。ぜひ準オープンぐらいにはならなければいけない9/9の大須Sは武豊を鞍上に配しての必勝態勢。ここで勝って次は菊トライアルだ。もしダート路線を目指すのならジャパンダートダービーも狙えるぞ。・・・しかし、結果は3着に7馬身差を付けたものの逃げたテイエムザエックスをハナ差捉えきれずの2着。これで次走は勝ちを拾える所に出すしかなくなり、ダートの準オープンを勝って菊花賞へ。明らかに菊を目指すローテーションではない。せめて芝を使えば良かったのだが、確実に勝てそうなところを使うしかなかったのは、勝つと思われた大須Sを勝てなかった所為である。
そして、菊花賞に出走。私が参加させていただいている某競馬サークルでオフミがあったので淀まで遠征。たぶんオフミが無くても行っただろうけど(笑)。しかし、クルセイダーは出てきたものの、ただ歩いてるだけ。最後の直線でも鞍上はムチすら入れていない。おそらく「記念出走だから馬を壊さないように回ってこい」と指示を受けていたのだろう。勝ち馬のゴールシーンの映像に映るぐらい差はなかったものの結果は18着だった。まともに追えば勝ったとまではいかなくとも8着以内には入れたと思うのだが、出資者としては下手に頑張って9着とかで故障されるよりは、無事で回って来てもらった方がありがたいので結果はこれでいいだろう。ちなみに最終レース後のオークションイベントで、クルセイダーの鞍上秋山騎手が登場したときに司会の領家華子が秋山に「シルククルセイダーはどうでしたか」と言ってるのが聞こえてきた。そのセリフは父親に言えよな。
その後は12月に準オープンを勝ってオープン入り。ただし、結果論となるがJCダートに使ってもチャンスはあっただろうからJCDに使って欲しかった。頭数が少ないので登録すれば出走できたわけだし、アロンダイトが勝つようなレースだからクルセイダーにも十分チャンスはあった筈である。
というわけでシルククルセイダーが私的年度代表馬に輝いたわけであるが、2007年は平安Sから始動予定である。平安Sといえば私にとっては「スマートボーイ記念平安S(GI)」である。ここを勝ってしまえば世間一般では単なるGIII馬だろうが、私にとっては2年連続年度代表馬も1月にして半分決まったも同然であるので頑張って欲しい。