そして新幹線で新潟へ。オリックスレンタカーが「日本海政令市にいがた 水と土の芸術祭2009」開催記念キャンペーンなるものをやっていて、レンタカーが通常の2割引で借りれるということで新潟でレンタカーを借りることとして予約しておいたので車を借りる。新潟の場合競馬場が駅から遠いし、せっかくだから競馬以外にも寄り道をしようと思って、現地ではレンタカーを使うこととした。
そして豊栄の方角に車を走らせていたのだが、国道7号線だと思っていた道が実は違う道だったりした。ちなみに私は新潟の道路事情には疎いのである。新潟には何回も来たことがあるのだが(8割方競馬場)、車を運転するのはこれが始めてだ。太陽が見える方角からもカーナビが指し示す方角からも、豊栄方面への方角に向かっていることは間違いないのでそのまま進んでいく。途中コンビニで即PATの口座に入金して、車の中でノートPCを広げてこの日の馬券投票。こういうところはきっちりしないとね。そして再出発後国道7号線にたどり着いた。国道7号線は一般道の筈なのだが自動車専用であり信号もなく高速道路みたいな道だった。もしかしたら高速に迷い込んでしまっていて、料金を取られるのではないかと心配だったが、料金は発生しなかった。新潟駅の近くから7号線に入っていればもっと早く移動できたのだが、それだとコンビニでPATに入金して馬券を買ったり、セブンイレブンのおにぎり100円セールで昼飯を調達したりできなかったはずなのでそれはそれでいいだろう。
そして競馬場ICがあったが、月岡温泉に行く予定なのでさらに東に進む。月岡までは意外と距離があった感じがした。もうちょっと近いと思っていたのに。それでもそんなに遠いわけでもないので競馬ついでに立ち寄るには適している場所だろう。本当はそこに宿泊できればゴージャスな旅なのだが、クルセイダーの出走が決まってからだと夏休みのこの時期の土曜日に予約なんか取れなかったのだ。だから昼の日帰り入浴がある時間帯を狙っていくのである。
あれやこれやで月岡に着く。どこの温泉宿が日帰り入浴をやっているかがよく分からない。とりあえず「カリオンパーク」という表示看板を見つけたのでそちらの方角に向かってみる。公園なので車を停める場所ぐらいあるだろう。そういえばカリオンツリーという馬がいて、よくシルククルセイダーと同じレースに出ている(悔しいことに大抵その馬の方が先着する)のだが、実のところ私は「カリオン」って何のことかよく知らない。カリオンツリーという馬がいるぐらいだからカリオンとは樹木を形成する植物の一種であるということは想像がつくのだが、それがどんな植物かを知らない。カリオンパークに行けばカリオンの木が植えてあるんだろうな、たぶん。というわけでカリオンパークに着く。駐車場に車を停めて休憩する。ここで公園の中を散策してもいいのだが、そんなことをしていると温泉に入る時間がなくなるので駐車場周辺で休憩しただけ。入り口付近にあるカリオンタワーというものは拝んだが、タバコ1本分の休憩を取っただけで温泉街の方へと向かう。温泉街中心部に向かう途中で日帰り入浴OKの宿を見つけたので、そこで温泉に入ることとした。
その温泉には私一人しかいなかった。昼の温泉宿ってこういうものなのか?浴室に入ると蛇口が黒ずんでいる。それだけ温泉の成分が強くて蒸気だけでも金属が黒ずんでしまうようだ。月岡温泉は日本の温泉街にしてはめずらしくパチンコ屋が一軒もないのだが、その理由は温泉の成分で球が黒ずんでしまうからだそうである。別に温泉のお湯でパチンコ球を洗うわけではないだろうが、その辺の空気に長時間さらしただけでパチンコ球が黒くなってしまうのか?確かにエメラルドグリーンの温泉につかってみるとアルカリ分が濃い様な気がする。その温泉には露天風呂もあったので、貸しきり状態の露天風呂でしばらくくつろぐ。
ところで後からネットで調べて分かったことであるが、前述のカリオンパークにも併設された温泉があるようである。そっちに行ってもよかったかな。16:00以降は割引で600円で入れるみたいだし、競馬が終わった後で(日帰りで)行くのならこっちだな。夕刻以降は宿だと宿泊客専用となるところがほとんどだし。そして温泉にも入ったし競馬場に向かう。午後から行ったのに駐車場が結構空いていたな。・・・と思ったら私が警備員に誘導されるままに車を進めたエリアは競馬場入り口からもっとも遠い部分だった。
さて、結果を確認したところで某SNSで知り合ったシルククルセイダー出資者であるWさんと合流。実はこの日初めて会うのっだが、クルセイダーの口取り権利が当たったらしく、スーツで競馬場に来ている筈なので居場所を聞いてその場所に向かう。スーツ姿でなおかつ記者証等をつけていないという人は競馬場内には限られているので見つけやすいしので、こちらからその場所に向かった。Wさんとは競馬以外の共通の趣味である登山の話で盛り上がる(といっても私にとっては「過去の趣味」の様なものなのだが)。
そして準メインで松岡正海(クルセイダーのこの日の鞍上)の騎乗馬が勝つのを見届けて、「次も頼むぞ〜」ってな感じで迎えたメインレース・関越ステークス。もちろん私とその横に座っている人の本命はシルククルセイダー。前日の雨の影響で馬場状態の発表は「重」。この日は晴れのち曇りで雨は降っていないので朝よりは回復しているはずなのだが発表は重のままだった。前走を見ている限り重馬場は苦手っぽいので朝から「乾いてくれ」と願っていたのだが重馬場での競馬である。前走は田んぼの中を走っているような不良馬場だったので、「限りなくやや重に近い重」ならやれるかも知れないができれば良馬場になって欲しかった。
そうこうしているうちにスタートのファンファーレがなった。クルセイダーは好スタート。デビュー直後を除いて後方から早めに捲くっていくレースをしていたクルセイダーであるが、今回は積極策で番手につけた。松岡の作戦か?ペースはスローに流れているようだ。重馬場で直線の短い新潟ダートではこれが正解かもしれない。そう思っていると、直線では逃げていたメイショウクオリアと2番手シルククルセイダーが抜け出す。この2頭の一騎打ち。激しい一騎打ちだったが、直線半ば過ぎでクルセイダーの方がわずかに先頭に躍り出る。私の「差せー!」の叫びが「そのままー!」に変わった約1秒後に2頭がゴール板前を通過した。一騎打ちを征したのはシルククルセイダーである。1年5ヶ月ぶりの勝利、そして初のオープン勝ちである。クルセイダー自身だけではなく私にとっても出資馬がオープンを勝つのは初めてだ。松岡騎手がガッツポーズをしている時、スタンドでは我々もお祭り騒ぎだった。
そしてウイナーズサークルへ。一緒にいたWさんは口取りに出席するため集合場所へ行ったのだが、私は口取りの申し込みをしていなかったので外から表彰式を見ることになる。結局のところ10人まで口取りに参加できるのだが、2人しか申し込みがなかったそうだ。申し込んでおけば非抽選で参加できるのか・・・。申し込んで置くべきだった。申し込み日である金曜日の時点で当日新潟競馬場にいることは確定していたのだし。そして口取りを後ろから拝む。私もそこに居たかったのにな。口取り写真にはもしかしたら背景の一部として私の姿が映っているのかもしれないけど。写真撮影が終わり、Wさんともう一人の口取りに参加した会員さんが戻ってくる。一応挨拶をしておいた方がいいと思ったので「私もクルセイダーの出資者です」と挨拶をしておく。「次は重賞で」とのことだったが、ぜひともそうしたいものであるな。
Wさんご一行(奥さんと親戚の人も来ていた)はメイン終了後に競馬場から撤退。私ははくぼ開催の札幌最終が終わるまで競馬場に居た。まあ、馬券的にはクルセイダーのレースで儲けさせてもらったもののそれ以降はかすりもしなかったので、おとなしくメインで終了したほうが良かったのかもしれないが(笑)。
車を返した後はどうしようか?せっかくだから翌日の関屋記念も見てから帰りたいのだが、ホテルの予約とかはしていないし、この時期の土曜日なんて予約無しでホテルを取ろうとするのは無謀だということは、以前の夏休みに新潟に来て空いてるホテルが見つからずにサウナで一晩を明かした時によく知っている。ただ、今だとネットカフェという便利なものがある。風呂は昼間温泉に入ったのでサウナである必要もなく、むしろインターネットを使いたいという私の最優先事項をかなえてくれるのはネットカフェの方だ。繁華街でネットカフェか漫画喫茶を探してもいいのだが、以前札幌遠征時に使ったネットカフェの新潟店があることを事前に調べてきており、その会員証と割引券があるので、そこに行くことにした。
しかし、そのネットカフェは駅からやたら遠い。桜木ICの近くにあるのだが、ホームページに載っていた地図を見ても駅からの距離感とかが全然分からない。駅の南口を出て30分位歩いたかな。途中でラーメンを食べたので時間的にはもっと経過していたが。私は徒歩30分で小学校に通っていたし30分ぐらい歩くことはそれほど苦にならないのだが、目的地までの距離感が分からない初めて歩くような道を暗がりの中歩くのはちょっと精神的に疲れるものである。南口は反対側の万代口のような華やかさはなく、郊外型店舗が時おり建っているだけの道だし、地図どおりに進んでいき、自動車専用高架道路までたどり着くと、道路をまたいだ反対側は田んぼだったし。右手に高架道路の壁、左手に田んぼで自動車1台やっと通れるぐらいの道を暗闇の中歩いていくのは不安なものがある。別に幽霊が出そうだとかそういうことはないのだが、こんな道を夜中に歩いている様な人間などそうそう居るわけではないので、車が来たときに運転手にこちらの存在に気づいてもらえずにはねられるのではないか、そんな不安だ。それから目的の場所に目的の店が存在しなかった場合、泊まる場所を見つけるには駅まで戻って反対側を探さないと泊まれる場所などなさそうだし・・・。そういう不安もあったが、無事目的のネットカフェを見つける。クレジットカードは使えないと言われたが私の財布には約2000円の現金しか入っていなかった。どうしようか・・・。幸い近くにファミリーマートがあったのでATMで金をおろしネットカフェに泊まることとした。ネットカフェではネットサーフィンをして、日記に書かれたお祝いのメッセージにお礼のコメントをして、仮眠後、翌日の重賞の予想を書く。
ネットカフェを出発後歩いていると駅の南口についた。まあ、駅の南にあるのだから駅を目指すと南口に着くのは当り前か。今日はバスで行くことにする。新潟競馬場行きバス乗り場は南口にあるので、そこからバスに乗り込んだ。しばらく万代口の駅前をぶらつくことも考えたのだが、せっかく目の前にバス停がありバスが停まっているのだからとバスに乗り込む。3レースぐらいには競馬場についた。
この日は午前中から来ているにもかかわらず、昨日とはうって変わり混んでいた。重賞無しの土曜日と重賞開催の日曜じゃそりゃあ客の入りは全然違うか。しかも、雨が降ってくるしスタンドは満員だ。
この日は朝から居る割には特筆事項がないな。とにかく馬券が当たらないし、当たっても安い複勝だけだし。メインの関屋記念はそれなりに見ごたえのあるレースだった。鞍上の三浦皇成よりも長く現役をやっているスマイルジャックが久々に勝利。1番人気のヒカルオオゾラが追い上げたが届かず2着。3着には「定位置」と化しているマイネルスケルティ。馬券はハズレだったけど、それなりに見ごたえはあった。
新潟最終レース後競馬場を後にする。その時点では昨日の勝ちぐらいに負けていた。この日は新潟以外の開催場でははくぼ開催のため、他開催場ではレースが残っていたのだが、その結果はどうなったのだろうか?確認したいが携帯の電池が切れて確認できない。充電できそうな場所を探すよりは、帰った方が良さそうだと思い、指定席が残っている新幹線で一番早い新幹線で帰宅。新潟駅で新潟名物柿の種を普通のとわさび入りの2袋買ったのだが、気がついたら新幹線の中で食べてしまっていた。帰宅後に小倉最終レースが馬連1点的中していることが判明。トータルでは数百円のチョイ負け程度まで復活していた。
今回の足は夜行バスキラキラ号という格安高速バスでキャンペーンをやってい、て6枚つづりの東京−新潟間の回数券が18,000円つまり1枚あたり3,000円であるのを発見したので、その回数券を購入し、往路も復路もキラキラ号を利用した。さすがに格安だけあって、バスの車両は長距離夜行バス用のゆったりとした座席ではなく、普通の観光バスって感じだった。2人がけシートが左右2組ずつあるやつね。安いんだからしょうがないかって感じ。ただし、帰省で使ったことのある弘前−東京間の夜行バスノクターン号は通常9500円なのが、正月などの繁忙期に車両が足りない時に普通の観光バス車両を使った臨時便が500円だけ安いだけの9000円であることを考えるとコストパフォーマンスはいいだろう。
というわけで前日深夜からバスで移動し、6:00頃には新潟に着いたのだが、新潟駅から競馬場までのバスの始発は8:10である。それまでの間に十分時間があるので駅前のベンチでノートPCを広げて午前中のレースと重賞2つの馬券投票を済ます。何だか分からないが、新潟駅南口バス乗り場付近では只で(しかもWEPも無しで)無線LANが繋がったので、ありがたく使わせていただく。馬券投票やオッズなどの情報取得の他は適当にネットサーフィンをして新潟競馬場行きのバスを待つ。
さて開門とともに入場すると、現地の友人Yさんが席を取ってくれていた。一人でゴールの真正面のスタンド席を20席ほど確保していただいていたのである。もしこれが府中なら到底できないだろうな。この日は関越Sの時に一緒にレースを観ていたWさんと合流予定であったのだが、席を確保していただいたYさんに実は私は別の出資者と合流予定だと話したら、席に余裕があるということで受け入れてもらえた。こう書くとこの日の新潟はめちゃめちゃ空いていた様に思われるかもしれないが、実際はメチャメチャ混んでいた。裏開催扱いではあるが重賞だしシルバーウイークのど真ん中なので。府中ならGIIIレベルだと午後になっても指定席が売られてたりするのだが、キャパシティの小さな新潟だとこれでも混むんだよな。
前回新潟に来たときは何故かなかった新潟名物「もち豚串」を早速食べる。朝飯は一応駅前のコンビニでおにぎりを買って済ましてあったのだが(暇だったし)、もち豚串があるとなっては食べないわけにいかないだろう。1本600円と焼き鳥なら5〜6本買えるぐらい高いが、かなりのボリュームがあるので妥当な値段だろう。いや、ちょっと高い気もする。
この日はエルムSで使用したゼッケンを抽選でプレゼントという企画があったので早速応募。もちろん希望する馬はシルククルセイダー。抽選結果は後日発表だが当たるといいな。
そうこうしているうちに1レースが始まった。午前中のレースは特記事項無し。あまり馬券も買わなかったし、買ったレースも外れてたし。正午ぐらいにクルセイダーの出資者で、この日私とともにクルセイダーの口取り撮影権利が当たっていたWさんと合流。前日北海道でお祖父さんの葬式だったのにご苦労である。急な訃報だったらしく連休真っ只中で交通機関の確保が難しいようだったが、mixiの日記を見た私が当日午前のANAの千歳発新潟行きの便なら残席があるという旨のコメントをしておいたら、北海道から空路新潟に直行することにしたらしい。
この日はえらい混みようだったので弁当を売っている店も行列ができていた。並ぶ気も起きなかったので、新潟県特産品フェアみたいな行列ができていないイベントで売られていた柿の種を買ってきて、昼飯代わりにして空腹を満たすことにした。・・・つもりだったが、その後同行者に誘われて指定席近くのレストランまで行ってデミグラスカツ丼を食べる。愛馬が出走するので「カツ」を食べないとね。
そして午後のレースもかすりもしないので、エルムSの前まで話を進めよう。ってここまで競馬の話はロクに書かずに食い物の話ばかり書いてるな・・・。
私とWさんはクルセイダーの口取り撮影権が当たっている。勝てば口取りに参加できるのだ。当然スーツ姿である。ただし、私はネクタイをしていなかったので、エルムSのパドックに行く前にカバンから取り出したネクタイを締めて身支度を整え、パドックに向かった。受付場所はインフォメーション前なのだが、先にパドックを見てから行こうということでパドックへと向かう。クルセイダーはいつものように落ち着いている模様。デジカメを席に置いたままにしていたため、写真は撮れず。何しに新潟までデジカメを持っていったのだろう?せっかく前日慌てて充電したのにな。
パドックを見終わった後、口取りの集合場所へと向かう。関越Sの時は2人しか応募者がいなかったらしいが、今回はそれなりの人数がいた。さすが5連休の中日の重賞。チラッと見えた名簿を見ると最大限度である10人ぐらいいるようである。
さて、受付も済ませ、あとは勝つだけ。しかし、それが最大の難関だった(苦笑)。いつもは道中どんな位置にいても4コーナーでは前の方にいるシルククルセイダーが、4コーナーに差しかかっても後ろから3番目ぐらいの位置にいる。そこから直線で上がってきたのだが、結局馬群の真ん中あたりまで上がってきたところでゴール板を通過した。7着か8着ぐらいか?そう思ったが結果は9着。手当てすらくわえてこれなかった。残念。せっかく口取りが当たったのに。ちなみに私は一口馬主の口取り権利が当たったのは初めての経験である。そんなに回数を申し込んでいないが。
さて、その後のレースであるが阪神11Rで単勝を100円だけ当ててノーホーラを回避するのがやっとだった。朝一で競馬場に来て(全レース買ったわけではないものの)目の前で行われているレースの的中はゼロ(T_T)。
今これを書きながら気づいたのだが、新潟駅から競馬場への往復券には「新潟競馬場←→新潟(古町)」って書いてある。私が往復券を買ってバスに乗った場所は古町ではなくて新潟駅南口なのに。古町といえば駅の北側だし側を渡った向こう側なので新潟駅からは結構な距離はあるぞ。
そして2日連続スーツ姿で夜行バスに乗り込み東京へ帰る。