’01 中山大障害観戦記

2001年12月22日

 今年は高田騎手が障害重賞4勝の大活躍。彼が主戦を務める阪神および京都ジャンプステークスの勝ち馬アイディンサマーはこの大障害には出走してこなかったが、その高田騎手が障害界の新星カネトシガバナーに騎乗する。入障後2度のレコードを叩き出したカネトシガバナー。平地でも重賞を勝つぐらいの脚があり、飛越も巧い。中山初挑戦というのがネックだが、この馬を本命とした。

 この日はA指定席で観戦。例によって大障害(大竹柵&大生垣)が真っ正面に見える。

 年に2回しか使われることのない大障害専用ファンファーレが鳴り響きレースはスタート。カネトシガバナーがポーンとハナを切る。そして第一障害をジャンプ。カネトシガバナーが躓いてしまった。しかし、落馬をすることもなくハナを守り続ける。しかし、その後ろで1頭落馬。マキハタコンコルドだ。後で知ったのだが残念ながら予後不良となってしまったようだ。有力馬の1頭だったのに障害とは難しい物だ。

 その後ハナを切ったカネトシガバナーと2番手ギフテッドクラウンが他の馬を突き放しぐんぐん行く。そして1周回ってきて襷コースへ。各馬中山名物凹バンケットを駆け上がり、大竹柵へ。そこでカネトシガバナーと並んで走っていたギフテッドクラウンが落馬。カネトシガバナーはここから単騎で逃げることとなった。

 そして更に馬群は順調に1周して来て再び襷コースへ。今度は大生垣。ここでもメジロシュナイダーが落馬。その他は順調に飛越。

 更に1周してきて3コーナーを回り、最後の障害へ。カネトシガバナーはちょっとバテてきたようだ。そしてハナを譲ってしまう。更に最終障害を飛越し終えたところでカネトシガバナーが落馬。今年重賞4勝の高田騎手だが、まだ若いせいか、ハナを奪われたせいで焦ったのだろうか。平地の脚ならナンバーワンなので順調に飛べば逆転のチャンスも有ったかも知れないが。ここで私の馬券は外れ確定。

 最後の直線でゴーカイが抜け出す。中山GJ2連覇、中山大障害2年連続2着の大障害のスペシャリストが勝利か?と思われたが、外からオレンジの帽子が突っ込んできた。最低人気ユウフヨウホウだ。ゴーカイの半弟ユウフヨウホウだ。最低人気馬だったが、やはり大障害向きの血が走らせたのか。最後の直線では「年寄りには負けてられん」とでもいうが如く半兄ゴーカイを差しきった。2着もゴーカイと兄弟でGIワンツーだ。兄ユウセンショウは飛越が下手なために障害入りを諦めたというが、ユウミロク産駒は実は障害向きなのかも知れない。

着順 馬番 記号 馬名 負担
重量
騎手 タイム 着差 馬体重 調教師 単勝
人気
17 8(父)ユウフヨウホウ   4 63.0kg今村康成4:44.1   450Kg-6松元茂樹 10
21 1ゴーカイ      8 63.0kg横山義行4:44.4 2馬身 514Kg+2郷原洋行 1
34 4ミナミノゴージャス 6 63.0kg田口大二郎4:45.2 5馬身 482Kg+2河野通文 5
45 5マキシマムプレイズせん 6 63.0kg林満明4:48.4 大差 448Kg+2坪憲章 6
58 10(父)ワンダフルシチー  5 63.0kg北沢伸也4:51.0 大差 460Kg-8大根田裕之 9
63 3(父)ユーセイシュタイン 5 63.0kg嘉堂信雄4:54.8 大差 476Kg+2岩元市三 7
中止2 2(父)カネトシガバナー  6 63.0kg高田潤   494Kg-6野村彰彦 2
中止8 9(父)メジロシュナイダー 4 61.0kg沢昭典   510Kg+4尾形充弘 8
中止7 7ギフテッドクラウン 5 63.0kg白浜雄造   468Kg+6吉岡八郎 4
中止6 6マキハタコンコルド 6 63.0kg出津孝一   464Kg+2新川恵 3


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