2025年12月27日
今年も暮れの風物詩中山大障害を観戦してきた。中山大障害は毎年生観戦しており、今回が31年目となる。この日は馬主席での観戦となった。といっても私が馬主になったわけではない。最近知りったばかりの知人が座席があるから来ないかと誘ってくれたのだが、スーツで来るように言われたので来賓席だと思って競馬場に行ったら、なんと馬主席だったのである。その人が馬主資格を持っていること自体、そこで初めて知った。中央競馬の馬主席というと東京競馬場の馬主席に行ったことがあるのだが、その時は馬主不在で、知り合いか知り合いの知り合いに馬主がいる友人と一緒だった。最近は馬主席への入場も厳しくなっているらしく、馬主資格を持った馬主が同伴でなければ入れなくなったそうだ。競馬場の他の場所とは空気が違うその場所で観戦できる機会ができたのは非常にありがたいものである。
今年は年末最終日のレースが有馬記念で、ホープフルSがその前日、つまり中山大障害と同日に行われた。つまり、この日の中山競馬場では中山大障害、ホープフルSとGIレースが2つ組まれていた。このパターンは2020年もそうだったが、その時はコロナ禍の入場制限のせいで当然空いていた。しかし、今年は(おそらく有馬記念ほどではないが)多くの競馬ファンが中山競馬場に詰めかけ、非常に混んでいた。そこで、中山大障害も一般エリアには行かずに、馬主席から観戦することとした。
私の馬券の買い目は予想のページに書いた通り、中山グランドジャンプの覇者エコロデュエルと、そのエコロデュエルに東京ジャンプSで勝ったジューンベロシティの馬連一点である。
年に2回しか使われないJ・GI用のファンファーレが厳かに鳴り響く。演奏難易度が高そうな曲だが、今年はTCKトゥインクルファンファーレによる演奏だそうだ。そして、いよいよレースがスタートである。
ネビーイームが最内枠の利を活かして最初のコーナーで先頭に立ち逃げる展開となった。そのままネビーイームが引っ張ってコースを回り、向正面から襷コースに入る谷を下って上り、最初の難関大竹柵を飛び越える。全馬無事飛越し、場内からは拍手が起こった。
4分の3周すると今度は大生垣だが、私の席からは大生垣の手前はターフビジョンの陰となっていて、大生垣がギリギリ見える角度である。ターフビジョンの裏から飛越途中の各馬が姿を表して生垣を飛越していくように見えた。ここも全馬無事に飛越し、場内は拍手に包まれた。
相変わらずネビーイームのペースだが、大生垣後の襷コースから通常コースへのコーナーワークでエコロデュエルが2番手に上がった。飛越の巧いエコロデュエルは障害を越えるたびに後続との差を広げていく。しかし、大生垣時点では2番手だったフェーレンベルクも負けじとついて行き、この3頭が後続を大きく引き離して向正面を進んで行った。3コーナーの谷ではネビーイームとエコロデュエルが引き離し、この2頭に一騎打ちの様相を呈してきた。
4コーナーを周るとエコロデュエルが先頭に立ち、徐々にネビーイームを引き離していく。最後はエコロデュエル、ネビーイーム、フェーレンベルクの順で入線し、ジューンベロシティは後方から直線で追い上げてきたものの、道中離れて先行していた3頭に届かず4着だった。
1,2着は中山グランドジャンプの1,2着馬でそのまま決まった。ジューンベロシティの4着も中山グランドジャンプと同じ。中山グランドジャンプの上位4頭の中で、3着が今回出走していないインプレスからJ・GI初挑戦のフェーレンベルクに変わった形となり、ほぼ中山グランドジャンプの結果通りの決着となった。エコロデュエルはこれで中山グランドジャンプと中山大障害の2冠を達成である。
今回は全馬無事に完走し、最下位のタンジェントアークがゴールした瞬間、拍手が沸き起こった。私は馬主席にいたが、おそらく場内の観客席のあちこちでその光景が見られただろう。中山大障害は着順には関係なく、完走することに意義がある。これが普通のレースとは違うところだ。完走した全ての馬が讃えられるべきである。そして、今年は全馬が無事に完走した。
| 着 | 枠 | 馬 | 印 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | 通過順 | 上3F | 人 | 単勝 | 体重 | 増減 | 調教師 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | 4 | ◎ | エコロデュエル | 牡6 | 草野太郎 | 63 | 4.46.8 | 02-02-01-02 | 1 | 1.5 | 480 | -2 | (美)岩戸孝樹 | 7000 | ||
| 2 | 1 | 1 | ネビーイーム | 牡7 | 小牧加矢 | 63 | 4.47.6 | 5 | 01-01-02-01 | 2 | 3.7 | 530 | -6 | (栗)佐々木晶 | 2800 | ||
| 3 | 7 | 7 | フェーレンベルク | 牡5 | 上野翔 | 63 | 4.47.9 | 1 1/2 | 03-02-03-03 | 4 | 10.6 | 482 | +6 | (美)千葉直人 | 1800 | ||
| 4 | 6 | 6 | ○ | ジューンベロシティ | 牡7 | 高田潤 | 63 | 4.48.5 | 4 | 05-05-04-04 | 3 | 5.3 | 470 | -2 | (栗)武英智 | 1100 | |
| 5 | 8 | 9 | プラチナドリーム | 牡6 | 石神深一 | 63 | 4.49.7 | 7 | 08-07-05-05 | 6 | 73.6 | 484 | 0 | (美)菊川正達 | 700 | ||
| 6 | 3 | 3 | ピーターサイト | 牡5 | 森一馬 | 63 | 4.49.8 | 1/2 | 04-04-06-06 | 5 | 29.7 | 478 | -2 | (美)村田一誠 | |||
| 7 | 8 | 10 | メイショウアツイタ | 牡7 | 難波剛健 | 63 | 4.50.1 | 2 | 05-06-07-07 | 7 | 101.3 | 510 | +2 | (栗)高橋義忠 | |||
| 8 | 7 | 8 | アルデドゥオーモ | 牡4 | 伴啓太 | 63 | 4.50.2 | クビ | 08-07-08-09 | 9 | 163.9 | 496 | 0 | (美)矢野英一 | |||
| 9 | 2 | 2 | タマモエース | 牡6 | 小野寺祐 | 63 | 4.50.2 | クビ | 07-07-09-08 | 8 | 138.0 | 488 | -4 | (栗)宮地貴稔 | |||
| 10 | 5 | 5 | タンジェントアーク | セ7 | 五十嵐雄 | 63 | 4.50.3 | 3/4 | 10-10-10-10 | 10 | 206.1 | 448 | +10 | (美)田村康仁 |